■ 庶民の味方はいつも最安値
スーパーの鮮魚コーナーのシマには、たいてい隅っこのほうに申し訳なさそうに置いてあるパックがありまして、お刺身用に卸した残りである「真鯛のあら」が格安価格で待っているのです。もう殆ど持ってけドロボーみたいな設定ですし、ラベルに印刷されている名称も " 真鯛のあら " などと記載されることはなく " センギョニッパイ " (鮮魚日配品の意味か)などとカタカナ印刷され、フツーの魚扱いされていない可哀想な存在です。
ところがこんな素晴らしい品はないのですよ、なんてったって鯛の御頭ですからね!もう見つけりゃ即カゴのエロおやぢであります。特に当日の献立に迷っている時などは正に渡りに船、へへっ…こいつで一献傾けてハッピーな晩酌タイムだぜ!と曇った顔もイッキに明るさを増すわけです。庶民の味方はいつも最安値 、有難いことです。
そして自宅の冷蔵庫に残っているヤサイなどを思い起こし、付け合わせになりそうなものがあるかどうかを確認してからアクセル全開、猛スピードで帰宅の途に…違う!安全な速度で周囲の確認を怠らず、注意深くクルマの運転をするわけです。
近ごろは矢鱈にキケンな運転や自分カッテな行動をする族が多いので、自己防衛を意識していないと一床を棒に託す…違う!一生を棒に振ることになるのだな。静岡県は特に…って脱線しそうなのでヤメておきます、元へ。
まあいつもの通りやや甘辛の煮汁で " 真鯛のあら " を炊きます。エロおやぢの作るあら炊きは料亭のように上品なお味ではなく、ソコラの居酒屋さんで出してくれるようなコッテリ系の甘辛煮汁に仕上げます。母上もそのほうが「漁師町のお店の味みたい」と喜んでくれるので、調子にのってずっとソレで通しております、はい。
どうだいスゴいだろ~ナメて咥えてしゃぶりまくって♪うっふ~ん♪ってさ、なんかちょっと違う気がするよ、そうじゃなくって…頭の骨や背骨の隅から隅まで身肉を箸の先や舌の先で掻き出し、ちみちみつまんだりちゅうちゅう吸ったり、とにかくクチが忙しいのよ。カニをいただいている時のように無言スペースがしばらく続いてしまうのね。
そして思い出したように日本酒をグビリ…あぁこの瞬間が堪らないんだ。
■ 神無月の庭風景 ハマギク
最初の一輪が開いた日
早速一匹のヒメヒラタアブがやってきて
狂ったように蜜を吸いまくっておりました
秋の穏やかな日中であります
数日でそのハマギクも咲き揃い
白い花弁が眩しく光っております
去年より少し数が多いかな
花期も長いのが嬉しい
穏やかな日和に誘われて
アカタテハもやってきました
よくメにする蝶ですが
斑紋が美しいですね