■ 食材や用途は千差万別
妹が『チャツネ』を自家製して持ってきてくれました。エロおやぢより三つ年下の彼女はよくそういったものを手造りしておりまして、時折その恩恵に与かっております。
これまでの経験ですとインド食材店などで販売している『チャツネ』は主にマンゴーやトマトなどが使われ、香辛料・酢・甘味料などを加えて煮詰めたジャム状のものが多く、ソチラ方面の知識に乏しいエロおやぢはてっきりカレー専用の調味料かと思っておりました。ところが食材辞典などで調べますとインドではディップや薬味に近い存在で、また使われる食材も一般的なマンゴーやトマトの他にリンゴ・バナナ・レーズンなども用いられるようです。それに加えて香辛料もコリアンダーやココナツそしてオレガノなど多岐に亘り、出来上がりの色も様々、使用用途に至っては更に広いようです。う~ん勉強不足でありました。
そんな『チャツネ』はスパイシーなジャムとしていただくことにしました。バゲットをスライスしたものにそのチャツネを少し塗り、ハムやチーズそしてサラミなどをオンして食せば…ん~もう「ここは " セイシェルズ " かい?」ってくらいフシギな無国籍状態がクチに拡がってハッピイになれるのですよ。あぁよくわかんないけど、とにかくインドとヨーロッパの文化がカオス状態になってトランスしてしまう感覚に見舞われるわけです。
いつもいただいているジャムとはかなり印象が異なり、ワインで流し込みながらいただくと、どこか遠くの海外に旅をしているようなキブンになってゆくのも面白い経験です。
もしテメーで作るならアレやソレも加えて…などとヨケーな妄想を抱いてしまうのはちょいと哀しい性かも知れない、出来れば頂き物専用で納めておく方がいいでしょう。いや、そんな事より美味しかったですよ、ご馳走様でした。
デザートにはパイナップルとナタデココが2in1になったヅメカンね、それにアイスを添えていただきました。ナタデココってバブルのころに大流行したデザートだけど、ブームが去ってしまった今でも食べればフシギな食感と甘さがあって美味しいんだよね。パイナップルとの相性も上々だし、再びもっと広く普及してもいいんじゃないかって思います。
クチの悪い御方は「イカ刺し喰ってるみたい」なんて揶揄しますが、もっと多面的に捉えてこの美味しさを実感していただきたいものです。あ~そのヅメカンの写真は撮り忘れてますよね、次回は必ず。