鉄火重

鉄火重

少量でも満足の本鮪

気温は左程高くもないのに湿度の高い大気がべったりと蔓延しているような日々、なんとな~くハラは減っているのだけれど、さりとて積極テキな喫食モードに入る気もしないような...そんな日々が続いていますね、あ~ソレは昼食の話です。朝は朝でしっかり空腹を満たしたいものですし、夜はもちろんアレですよアレ、もう取り急ぎ肴なんか要らないからアレをぐい~っとイカせて下さいまし、てなもんです。

エッグカレー

で、そんな昼食タイムの救世主はやはりカレーなのですな。少々欲望維持に難があっても正常な意識に軌道修正してくれるカレーの香り、こいつには即反応してしまいます。炊きたてのゴハンである必要もなく、朝ゴハンの残りを軽く温め直してはタタッと作って食べられるカレーライス、無敵の昼めしですよね。

そしてそのようにお座なりな昼食はよくあることですが、サスガに夕食ともなりますと栄養価やバランスにも配慮した献立を工夫しなくてはなりません。まあそうは言っても管理栄養士さんのように計算づくのお料理ではなく、一週間トータルでどうなのよ…くらいの大雑把さではありますが、いちおー各種栄養の摂取配分には気を遣っております。

鉄火重   MIRANDA AUTO MIRANDA 50mm F1.4 ( 8-Elements )  SONY α7

先日も良質な本鮪のサクを見つけ、おっこいつは酢飯で『鉄火重』にして喰いてえよなあ…と瞬間的に思いついてしまったのは何故なのでしょうね、ヅケ鮪の山かけとか握り寿司みたいなものは比較的よく食すお料理なのですけれど、わざわざ『鉄火重』に思い至るのは、何か動物的な本能とか勘みたいなものがあるのでしょうか。きっと本鮪がぜひともその身肉の美味しさをしっかり味わって欲しいと願っていたからかも知れません、サク状態でのフォトを押さえておくべきだったと思うほど見事な本鮪でありましたから。

英君 純米

本来は重箱にギッシリ敷き詰めるくらいの本鮪とすべきだったのでしょうけれど、残念ながら予算オーヴァーでその2/3ほどしか満たすことの出来ない量です。まあシカタありません、美味しいものは少量でも満足するのさ…と開き直り、またその穴埋めは駿河湾特産のシラスでしっかりカヴァーしましたからね、平素のお食事としてはゼイタクなくらいかと思います。
相棒はシラスの水揚げ漁港である由比のお酒「英君」純米です。キリリと辛めな広がりのあとにふくよかな香りがそっと支えてくれる、甘くさえ感ずるほどの静かな旨味が駿河湾奥の魚によく合う印象でした。
いいねえ本鮪で『鉄火重』、また食したいものです。
 
 

 
 
 
 

水無月の庭風景  八重咲梔子


ウメモドキの下で慎ましく開花した八重咲の梔子
静かに落ちる雨粒がよく似合うお花ですね
雨天のダークなトーンがその輪郭を緩く飾り
梅雨時らしい姿で心を洗ってくれます

水無月の庭風景 八重咲梔子   MINOLTA M-ROKKOR 40mm F2  SONY α7