■ 辛味噌ジンギスカン
思い出の料理
コドモのころから慣れ親しんでいるジンギスカン料理、亡き父の転勤で移り住んだ北海道釧路では本当によくいただいたものです。父が勤務していた工場ではアウトドアの親睦会やイベントが行われると皆が必ずジンギスカンの支度を始め、あちこちからその個性的な香りが漂ったものです。
進学した高校は元々が旧制中学の男子校だったせいか豪放な気質で、遠足と云えばジンギスカン、マラソン大会でもジンギスカン…と炭や肉だけでなく一升瓶の日本〇を背負って参加する者もいて、それはそれはハチャメチャな楽しさがあったものです。学校に戻ってもクラスメイトは酔眼喧騒でありましたが、センセは見て見ぬフリをしてくれた良い時代でした。
そんなお料理ですから静岡に戻って来てからも折に触れてはラムやマトンを買い求め、庭の一角でジンギスカン料理を楽しんだものです。しかし父も他界しそんなことの機会も減ってしまったので少し寂しいキモチでいた時に、フライパンでラムを焼きスキレットで保温しながら食すことを思いつきました。本格的なジンギスカン鍋で作るお味には遠く及びませんが、それでもそこそこ楽しめる " なんちゃってジンギスカン " であります。
釧路ではジンギスカンのタレと云えばほぼベル食品一択、ずいぶんお世話になりました。いえ現在も同様で、たまたまですがベル食品さんの販路が静岡にもあるらしく、比較的容易にその製品を入手できるのは大いに有難いことであります。
ところが先日某スーパーで見つけた味付けラム肉は辛味噌味が施されておりまして、ちょうどホルモン焼のラムバージョンといったカタチなのですな。ちょいと記憶を辿ってゆくと、釧路でもお店ではそうした味付けを提供しているお店があったような…なかったような…う～ん曖昧な記憶しかありませんな。
そう言えば学校祭のときに友人宅に泊まりに行き、繁華街で散々飲み食いしてもう一軒ハシゴしようぜ！となりまして、ジンギスカンやホルモン焼きを提供する某飲食店の扉をガラっと開けますと、目の前に座っていたのは高校の担任でした。しかも目が合っちまったわけです。うっ、ヤバ…そのままそ～っと扉を閉め、一目散に走って逃げました。
翌日教室の朝礼で担任が来るのをドキドキしながら待っておりましたが、彼は何事もなかったようにフツーに朝礼を済ませ、黙って職員室に戻ってゆきました。昨晩の出来事は不問に付されたわけです。
あ～なんかとても自由な雰囲気でいい高校だったなあ…と思います。今はこんな " なんちゃってジンギスカン " を食しながらサッポロ赤星をグイッと飲ってますが、そんな遥か昔の想い出がふと蘇ってくるのでありました。
■ 文月の庭風景 ミズヒキソウとオランダカイウ
昨年に続き今年もミズヒキソウの生育が順調です
しっかり株も増え枝もリッパになりました
実際はこんなドギツいコントラストではありませんが
エフェクターをかけてイメージを強調してあります
たくさん…しかも頗る元気に咲いてくれたオランダカイウも
いよいよラストのひとつとなり
枯れシオレて絶望的な姿になってしまいました
盛夏はしっかり栄養を蓄えて来年に備えて下さいね
