■ ジンギスカンは一回お休みにして
焼肉と同じ頻度くらいで食べたくなるのが『ジンギスカン』です。北海道で育ったからなのでしょう、なんだかカラダにシミついたものがあるような気がします。
高度経済成長期の北海道では柔らかで優しいお味の仔羊・ラムなどと云う選択肢はなく、ごくフツーの労働者のジンギスカンにはクセもバリバリで食感もワイルドな成羊のマトンがスタンダードでありました。それでも皆美味い美味いと食しては盛り上がっていた時代であります。
今や食生活が洗練され、ゼイタクが当たり前になった時代に於きましてはそのマトンという食材を探す方が難しく、羊のニクと云えばラムを指すのが常識なのですな。
そのラム肉をいつものスーパーで購入してきました。うっひっひ~ジンギスカンだよジンギスカン♪とうきうきるんるんで帰宅するわけですが、帰路途中でふとヘンなことを思いついてしまったわけです。
そう、確かにジンギスカンはいいんだけど、このラム肉をカレーで食すってのはどうなんでしょう…ってことです。特別な準備も必要ないし、タマネギくらいかなあ必要なものは。よ~し、思いついたが吉日ですよ、早速ジッコーです。
ラム肉とタマネギのスライスはフライパンの上でS&Bカレー粉赤缶をまぶしてササッとソテーし、そこに作り置きしてあったカレーソースをジャジャっと加えてはひと煮立ちさせれば出来上がりです。
信じられないくらい呆気なく出来上がり、そしてまたまた信じられないくらい美味しい『ラム肉のカレー』をいただくことが出来ます。柔らかな仔羊の肩ロースは豊かな風味とコクがあり、とてもカレーソースとの相性が佳いようです。う~んヤバいなあ、こーゆーカレーを知ってしまうとラムをブロックで買ってきて料理したくなってしまうじゃないか。
ジンギスカンは一回お休みにして…って思ったけれど、あと何回かお休みにしないとダメかな。