ジンギスカン


昨日はとにかく暑かった。もうこんな日はとっととシゴトは放棄してビールタイムに突入に限る。
家族会議が緊急招集され、二年ぶりに「ジンギスカンをやろう」という決議が全会一致で採択された。
庭の一角に宴の支度をし、少し涼しくなる夕方を迎える。

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モヤシやニラなどを準備して、鍋が熱くなるのをいまや遅しと待ちわびるこの時間。
冷たいビールで喉を潤しながら「さあ、ラムよ!かかってこい、思いっきり食い尽くしてヤルぞ」と意気込むが、顔はムフフとニヤけている。
タレは本場北海道「ベル食品」の"成吉思汁たれ”だ。これ無しではジンギスカンは始められない程、この味に親しんでいる。この会社の社長が大変な苦心をして完成させたものである、と以前北海道新聞で読んだ記憶がある。

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柔らかくそして滋味にあふれるラム肉。少し個性のある香りを嫌う向きもあるが、このベルのタレがあればノー・プロブレムだ。
玉にんにくもジンギスカンに欠かせないアイテムの一つであるが、やはりそれにつきもののアレは対人関係に支障をきたす恐れがあるので、翌日シゴトのある方は遠慮すべきだろう。
あ、ボクですか? 知ったこっちゃないよ・・・ってカンジ。

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もう40年以上使っている我が家のジンギスカン鍋。
今は亡き父の愛情も塗り込められている歴戦の勇士である。
釧路ではずいぶんイロイロな場所で活躍してくれたこの鍋だが、まだまだ現役でそれこそ末代まで使える堅牢な製品だ。

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札幌に本社を置く「ベル食品」の看板商品。
ジンギスカンのタレではNo.1のシェアだろう。
これをたべると「あぁ、北海道だな」と思えてくるからフシギだ。それくらいなじみのある味である。
ほとんど甘みがないのも、一般的な焼肉のタレと一線を引く商品としてのアイデンティティーだろうか。

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ジンギスカンならサッポロでしょう!
黒ラベルとエビス・ザ・ブラックでキメる初夏の夕方。
きっちり冷やして楽しもう。
冷やしすぎ?いえいえ、いいんですコレ位にしないとアチチのジンギスカンとバランスとれないんです。
シメは菊水の「ふなぐち一番しぼり」。
甘く濃厚なこの酒は焼肉系料理との相性が抜群で、このときとばかりに買ってきては楽しむことにしている。

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