海鮮丼  

「厳選浜松餃子を食す」というオフ会に参加し、富士宮に帰着したのは丁度5時。オヒルにあれだけの餃子を堪能させて頂いた余韻がまだ残ったままの夕食材料の買い出しは、自ずと鮮魚コーナーに足を向かせた。


CO-OP三園平店では丁度「サーモン祭り」などというイベントを開催していて、国内外のサケ・マス類が多種並んでいた。
哀しいコトは少人数の家族の場合は量の大きな食材はなかなかテが出にくい…という点である。冷凍保存など手段はいくつかあるがソレも限りがある。
割高だと思いつつも一本モノより切身あるいは三枚おろしを選んでしまうのは仕方のない選択なのだ。
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ロシア産スジコ醤油漬などを「朝飯にいーじゃん」とカゴに入れ、よりどり3P¥980のコーナーを覗くとあまりにも都合の良すぎるパックがあるではないか。
要はお造りを作る時に出来る“切落し”部分だけを寄せ集めたものだが、多種多様な刺身が混在しており『海鮮丼』などの材料にはモッテコイなのである。
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そしてもうひとつあったのが近海本マグロ中トロの裁ち落し。
ナリは悪いが味は同等、こんなに旨いものを買わない者の気が知れないぜ!と一人ニヤけてしまう。
コレで白飯さえ炊けば出来たも同然で、高度な調理技術や知識も必要としないこの丼はビールのコトしか考えるヨユーのなくなった脳味噌にはうってつけの献立だ。
そうだせっかくだからと1ケ¥100のアボカドも購入し意気揚々とレジへ向かった。
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中トロは量が意外にあったので、お造りのマネゴトをして酒の肴に。
この安さなのだから多少のスジっぽさには眼をつぶろう。
あふれ出る滋味が昼食の餃子の記憶を消去してゆく。


そして正直に告白しよう。
…最近忘れゴトが多くなった…。
昨晩もこの海鮮丼に葱を散らすのを忘れている…食べ終わってから思い出すヨッパーなのであった。