きのこのペペロンチーノ  

エリンギ、ぶなしめじ、椎茸、舞茸、えのき茸…と5種類のキノコを準備してみた。クリーム系もいいが、この時期はちょっとねぇなのである。

細めのスパゲッティーニはフェデリーニにギリギリ代用できる番手で、たいていの輸入食料品店で手に入れるコトができる。濃厚なソースならバリラに代表されるツルツルタイプが美味しいが、サラッとしたトマトソースやオイルと塩だけのペペロンチーノなどの場合は表面が白く粉をふいたようなパスタの方が味のノリも良い。
買い置きしておくスペースの問題はあるが、同じ番手のパスタであっても粉の質はもちろんメーカーや表面処理によって異なる味を実感できるのも楽しみの一つだ。
   ◆◇◆◇◆
キノコはいきなり炒めるよりサッと湯通ししておいたほうが食感も滑らかで香りもたちやすい。ペペロンチーノ・オイルが温まったらソコで軽くソテーし、より香りと旨みを引き出そう。
茹で上がったパスタを加え塩で調味するが、ココでパスタの茹で汁を少々加えてやるとペペロンチーノの場合はしっとり落ち着いた味になり、オイルとパスタに一体感が生まれる。
パセリのコンカッセを散らせば完成だが、もう少しハシャギたいクチはフライド・ガーリックも同時に散らすとよいだろう。
アトは熱々をひたすら頬張るのみ、ワインは予め冷しておき、コルクを抜いておくコトもお忘れなく。
   ◆◇◆◇◆
タイミングを図るのが難しいものの“焼いたキノコ”をトッピングするのは別格だ。
まったり濃厚なクリームソースに溶け込むキノコの香りも素晴らしいが、その食感や香ばしく焼けたキノコの粋がペペロンチーノのパスタに対峙する妙をしっかり体験できる世界なのね。
新鮮なものが手に入ったらぜひチャレンジしていただきたい。


   ◆◇◆◇◆


サン・シプリアーノ
フリウリ・グラヴェ・レフォスコ・ダル・ペドゥンコロ・ロッソ
DOC/赤・FB
レフォスコ100%


きゃ〜長い名前!
そして余韻も長いのね〜♪
若干紫がかったガーネット色が美しく、味わいもチカラ強い。ラズベリーなのにバニラやカラメル…ボリューム感のあるボディーは冷してもヤセてこないのよ。