沖縄そばといえばちょっと太めで“うどん”に近いようなラーメンという認識しか持っていなかったボクはこのカップ麺を開いてちょっと驚いた。どちらかと云えば“そうめん”のような細さなのであり、沖縄の食文化が単調なものではないコトを知るのである。
考えてみればソーメン入りの炒め物である“そーみんチャンプル〜”などといった現地の料理もあり、細い小麦麺を用いた島料理はホカにもあるのだろう。
この『島焼そば』にはユニークなスパイスが添付されていて、基本は塩味の焼そばがなんとも東南アジアテイストなものになっている。メーカーでは「ヒハツ」と表記しているスパイスは沖縄や八重山諸島に自生する「ピパーツ」という植物の実を乾燥粉末にしたものだ。
ちょっとスッとするような香りはシナモンにも似た甘さも隠していてなかなかにエスニックなのである。健胃・整腸・食欲増進といった効能があるとされ南国の天然薬でもあるが、その個性が万人に受け入れられるかはちょっと自信がない。
ボクはスキな香りなんだけどな…セブ島で食べた料理を思い出すようなさ〜
カップ焼きそばは薄いシュリンクフィルムで外装されているものがほとんどだが、このパッケージのサイドにはこんなデザインがなされていた。沖縄の明るい海と空の写真バックも悪くはないけど、ボクはこのシーサーをメインのイラストにした意匠の方が優秀ではないかと思うのね。
ソレに実際に食べてみたこのカップ焼きそばの食味イメージにもピッタリしているような気がするんだけどな…
◆エースコック株式会社
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