夏になると登場してくる“沖縄風〇〇”、カップ焼そばも例外ではなくやはり今年もリリースされたのがこの『チャンプルー焼そば』である。
しかしそもそも「チャンプルー」とはいったい何なのかというと野菜や肉をミックスして炒める沖縄の伝統料理なのであって、そのレシピは数えきれないくらいある。ここでそれを語りだすとトメドないことになってしまうのでヤメにしておくが、とにかくタマゴを入れたり海藻を使ったりと非常にバラエティーに富んでいてオキテなどないと言う方が早い。
そんな中に“そうめん”をメインに据えた「そーみんちゃんぷる〜』というやつがあって、これがなかなかに美味いのである。フツーは冷たくして食す夏の定番代表みたいな“そうめん”を炒め物に使ってしまうと云う荒唐無稽さに驚くものの、食してみればさっぱりしているのに野菜や肉の旨みがシミでジツに味わい深い。基本が塩味というところもそれを助長していて、キリッと冷やしたビールにはサイコーなのだな。
こいつを焼そばにアレンジしてしまうなんてナイスなアイデア!と言いたいところだが、実際のところ沖縄には「島焼そば」というものも存在するのであって知らないのは本土のヒトだけなのである。まあそれでもそうしたものを発掘してきてお手軽にこうしたカップ麺で提供していただけるのは有難いことだと思わなければいけない。
この商品の具はピンク色のカマボコや豚肉そしてタマゴ・人参・ネギといったシンプルなものでヴィジュアル的に沖縄っぽさをギリギリ演出しているかな〜程度のものであるが、最大の特徴はその塩味ソースに“シママース”という沖縄の海水を使って製造する天日塩をゼイタクに使用していることと、ツナや生姜の風味を加えて現地風なお味を巧みに再現していることにあると思う。焼そばとは言っても限りなく“そうめん”に近いツルリとした喉越しや食感が(もしかしてコレは「そーみんちゃんぷる〜」という商品名で売ってもいいんじゃないの?)とトーシロー考えが浮かんでしまうほど“焼そば”のイメージから距離がある。まあマルちゃんには『俺の塩』っていう塩味カップ焼きそばのロングランがあるからね、コレもアリなんだろうけど。
ところで近々『私の塩』っていう新製品が同社から発売されるらしい。ロンドンオリンピックに出場する“なでしこジャパン”にちなんだものらしいけど、どんなお味なんだろうなあ…
◆マルちゃん(東洋水産株式会社)
http://www.maruchan.co.jp/
今朝の富士山
梅雨の合間の曇天
すっかり冠雪が少なくなってしまって梅雨明けを期待させちゃうよね