ヘンなピーマンで『チャプチェ』

農民市場ではピーマンが1袋¥100で売っていた。フツーのサイズが5〜6コ入っているものや大小組み合わせて3コなどイロイロあり、選び出す作業も楽しいものだ。

ひときわメを惹いたのはムラに着色してしまった…と云うよりクッキリと色分けされて異様なカラーリングのピーマンだ。
しかし持ったカンジは重く表面にもハリがあって、どう見てもピーマンではなくパプリカなのね。
小さなモノはフツーのピーマン、もう一つは黒く着色しかかったパプリカで三つの個性がセメギ合う面白い一袋。まぁお味と色はカンケーないものの、どんな料理にして食べようかと少し悩んでしまった。
ちょうど廉売の豪州産牛肉が200gほど手元にあったのでピーマンを加えて炒め物にでもしようかと準備を始めるとポロリと出てきた春雨にヒラメいてしまったのね。
「そうだ!チャプチェを作ろう」
   ◆◇◆◇◆
チャプチェとは軟らかめに戻した春雨を細切りにした牛肉や野菜類とともに甘辛く炒め煮にした韓国の料理で、中華料理の影響を受けた伝統宮廷料理でもある。



前述したように本来は全ての食材を細切りにして調理するのがキホンだが、廉売の薄切り牛肉など細切りなどしようものならまるで挽肉のようになってしまい見た目にもナサケナイものになってしまうのでそのまま使うコトにした。このほうが逆にボリュームもあるように見えていいではないか。
醤油や砂糖にコチュジャンで辛さと風味を加え水っぽくボケがちな料理になってしまうのを防止しよう。そして決め手はやはりゴマ油なのであり、皿に盛り付けたときにぷぅ〜んとくるその香りが堪らなく食欲を増進させる。コース料理の一品としてだけでなく前菜としても利用される…と云うのにも頷けるハナシだ。
大皿に盛ったものを取り分けて食すのも悪くないが、少人数のパーティーなどに並べる場合はレタスをボウル代わりにした一口サイズにしておくと食べやすくまた皿も汚れず都合がよろしい。酒の肴にはこの濃いめの味付けが堪えられないが、レタスやサンチュといった生ヤサイも同時に摂取できるので栄養バランスとしては非常にケッコーなものなのだ。
しかしチャプチェの真骨頂は白いゴハンにドカッと乗せバックリわしわし食べるスタイルにあるのであって、晩酌の途中でコレにテをだしてしまうと止まらなくなってしまい激しい後悔のトキを迎えるコトになるのだ。







今朝の富士山
同じ朝焼けでも昨日とは全く違う色に…



5:25AM, September 06. 2009. @Mannohara, Fujinomiya-City