お散歩でゲットだ!『むかご』のバター炒め

白く可愛らしい花が咲いていて「いったい何の花だろう…」と写真を撮っては調べ、ソレが“自然薯の花“と判ったのはまだ夏の暑い時期だった。秋になってそんな花も枯れてしまい、すっかりつまらないものになってしまった散歩道に思わぬプレゼントが待っていた。

花はもちろん散ってしまい残っていても汚い茶色に変色したカサカサ花弁がチリチリと残っているツルには、やはり盛夏の頃のような勢いのない葉が色も褪せ始めた姿を晒している。
なんだか虚しいようなキブンでふと眺めると、葉の根元にぷっくりと茶色の豆粒状のものがびっしりとついているではないか。おや…もしかしてコレは? そう、あの“むかご”じゃん♪
こうなると陽の光も弱々しくなった秋の寂寥などといったものを感じていたエセ詩人はドコカにすっ飛んでしまい、食欲がバクハツするエロおやぢに突然変身してしまうのである。いつも持ち歩くメリーマック製革バッグにはナゼかビニール袋がいつも潜ませてあり、こんな時の為にヒソカな準備がしてあるのだよ、わっはっは〜なのだ。
誰かに見られているのでは…と周囲の様子を若干気にしつつも、片手にビニール袋そしてもう一つの手指はツルについたムカゴを一心不乱に採る一人の中年オトコ…う〜む、ちっとも画にならない情景だが、そんなコトは一切お構いなしであって、とにかくサッサと持ち帰って「コイツでビールを一杯飲ろうではないか♪」と云うことだけで頭がいっぱいになってしまっているのである。

当然散歩はいつもの予定を中途変更してパスコースを急ぐ。けっこードッサリ採れたムカゴに満足して歩く道はいつもの陰鬱なものとは違いウキウキ軽いステップである。
商売で売っているムカゴは熟れ具合も粒の大きさも揃っているが、コレは大小の差も激しくまた形状色彩も様々で、いかにも純天然モノだぞ〜という主張をしてる。しかしお味はもちろん全く変わらないハズなので問題はないのである。
平均すると直径は8mmくらいだろうか、タダでゲットした散歩の余禄にしてはマズマズの食材ではないか。さっそく茹でてつまんでみた。
おぉ〜、いい山芋の香りがしているぞ! 美味い…
もったいないような気がして何度かに分けて食したが、最後はムカゴ料理の新大関といった風のバター炒めで楽しんだ。バターの塩分だけでは少々物足りなかったのでミル挽き岩塩をパラリと振ってやる。
以前に作った『むかごゴハン』とはまた違うカラーで楽しませてくれる料理である。…だよな、だってビールに合わせるつもりで料理してるんだからさ。




☆ まだあるトコロを知ってるんだよね、また採ってこよーかにゃ〜(笑)
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今朝の富士山
ちょっと変わった朝焼雲の夜明けになりました



5:52AM, October 12. 2010. @Fujinomiya-City        Original Photo