富士山を見ながら『八珍焼そば』

老舗の個人店がいくつもある静岡市の中心部繁華街ではあるが、時代の流れに乗りきれずに廃業してしまうお店も少なくない。
代わって進出してくるのが首都圏の大手料理店やそのグループなのであって、特にテナント料の高いデパートの飲食フロアではそうした財力のある企業しか開業出来ないと云うのもある。

しばらく外食で中華料理と云うのもご無沙汰だったのでタマにはいいなあと思い静岡伊勢丹の8Fにあるお店に入った。案内された窓際の席は周囲を見おろしては眺めを楽しめる素晴らしいロケーションだが、この日は天気もよく富士山もしっかり見るコトが出来てとてもラッキイだったのだな。
さて富士山よりメシだ。魅力テキなセットメニューが目白押しで中には“限定・牡蛎焼そば”なんてヤツもあって(ウ〜ム)と悩み込んでしまったが、よく考えると「ビール飲みたい!一杯でもいいからビール飲みたい!」といった欲望地獄の悶絶ランチになりそうだったのでソレは消去した。だいいち一杯で終わるワケないじゃん…なのである。
ソコで代理モードで注文したのがこの『八珍焼そば』のセットである。ハッチンではなく「ぱっちんやきそば」とルビまでふってあるのが老舗のプライドだろうか、いわゆる“海鮮五目あんかけ焼そば”はネーミングでジツに有難いものに変身するのだよ。


ぷりぷり小海老、ふんわり弾力ホタテ、もっちりさっくり紋甲イカなどがシャキシャキ白菜やチンゲン菜と共にあっさり塩味のあんに炒め包まれて焼そばにかけられている。美味い♪ カラシを付けながら食すのが流儀であってコレがまた堪らなく美味いのだ。いいねぇこーゆーのって、ソコラの中華料理屋さんにはないメニューでいかにも大きなお店らしい献立ではないか。
セット内容はコレにはんなり味のタマゴスープ、肉汁じゅわ〜のシュウマイ、ふわとろ杏仁豆腐のデザートがついて¥1280。店内は女性客がほとんどでナルホドと納得のランチタイムなのであった。



中国老舗 天津飯 静岡店
http://www.tenshinhanten.com/shizuoka/




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