神戸サミット2012 その3『浪花十三で飲み歩き…前編』

さていよいよ本番である。本当に楽しみにしていた浪花十三での飲み歩き…物珍しかったコリアタウンをあとにして大阪環状線で梅田へ、そして十三を目指す中年男女4人なのであった。
JR大阪駅から阪急梅田駅までちょっとの間を歩いて移動するわけだが、この時はまさか数日のうちにココに戻ってくるハメになるとは夢にも思わなかったエロおやぢ…まあそのハナシは後日じっくりとね。

十三駅ではナカちゃんが待っていて早速お目当てのお店に案内してくれた。それにしても改札口を出れば一見フツーの駅前アーケードのようなカンジになってはいるものの、その縦横に走る通りに一歩足を踏み入れるとそこは飲み屋や食い物屋がひしめくディープなゾーンになっているのであった。その面積と件数はなかなかホカではお目にかかれない圧巻の様相を呈している。
どのお店も庶民的なインターフェイスで(ちょっと一杯ひっかけてっちゃおーかな〜♪)などというヨクボーのほとばしりをさらりと受け止めてくれる下地がキチンと出来ていて飲み助のココロをキュンキュンと締め付ける。あぁ…こーゆーところに来てみたかったんだよね、ユメはつい大きく膨らみがちでジブンに都合よくカッテな想像と実像印象の捏造をしてしまった結果はたいがい現地でガッカリという結果になりがちだが十三は裏切らなかった。イイじゃんスゴいじゃん天国じゃん!
   ◆ ◇ ◆ ◇ ◆
午後四時、ナカちゃんがイチオシで案内してくれたお店は十三駅から一番近いんじゃないの?ってくらい“ザ・駅前飲み屋”てなカンジで比較的大きな大衆酒場なのであった。ガラガラと引き戸を開けて店内に入れば既に満席状態で途中で合流した二人を加えた計6人の中年男女が同席に就くことが出来たのは奇跡テキ幸運でもある。ココでは午後も早い時間からこんな盛況が毎日続いているらしく相席などアタリマエらしい。

さてさて、兎にも角にもカンパイなのだな。コリアタウンでちょっと飲っちまったけど、そのあとけっこー歩いたりしてやっぱりノドが渇いているのよ。
壁にズラリと貼られた献立をグルグル見回しながら酒肴をもとめるわけだが、まあここはとりあへずナカちゃんにお任せして出てきたものは『子持ちシャコ』と『あんきも』であった。おぉ〜サスガに飲み助のココロをよーくご理解していらっしゃる!この美味しさはボクがここで拙い文章などで書きしたためることなど無用だろう、ジツに旨い。

一行のカオは満面の笑みに溢れていた。う〜む、とにかくお店のフンイキがスバラシい。本音を言えばこーゆーお店に通い詰めて全メニューを片っ端から制覇してゆきたいところだ。しかし大阪って場所だけにねえ、そうカンタンに来れるわけでもないし…とつい慎重にオーダーを選択するのである。
『おでん』は来店客のほとんどが注文するという品らしく我々も食してみた。いや〜、評判通りの美味しさですな。具材もダシもカンペキ、コレなら次回も外せないだろうなあ。そして関西では『おでん』のことを“関東だき”と云うという風に聞いていたがココではズバリ『おでん』なのである。お任せ盛り合わせに入っていたウィンナはかな〜りエッチな色カタチだったのが大阪らしいけどね。

『いいたこ煮付』に舌鼓を打ちながら“本日入荷のおすすめ”みたいなホワイトボードを見ると『鯨肉の生姜醤油焼』なんて懐かしいメニューがあるではないか。そうか、クジラは現在調査捕鯨でしか捕れないから入荷も不安定なんだろうなあ…ムカシはこーゆー献立はどこの家庭にもあるレギュラー食だったのだろうけれどもいつの間にか特別な料理になってしまったのが悲しいよね、などとしみじみ語り合う中年男女一団なのであった。

ホワイトボードには近海の幸もいくつか書き込まれていたが残念なことに売り切れも多く、やはりこーゆーお店は早く…つまり真っ昼間っから来なくちゃダメなのね…とみょ〜な納得をジブンに言い聞かせるエロおやぢなのである。
そんな中に好物の『鳥貝』と『ツブ貝』の刺身を見つけて注文してみた。幸いなことにこれらは生き残っていたのよ。
オーダーした品がなかなか出てこないダメ飲食店は何度も経験しているが、このお店が繁盛するワケはクイック提供が徹底されていることも一因だと思う。料理はオーダー時点から客が待ちわびているものなのであって早ければ早いほど満足度は高くなる。“料理の三悪”と呼ばれるものがあって、1:料理がヌルくなっている、2:異物混入、3:提供が15分を過ぎている…という項目は顧客評価を大きく左右するファクタなのである。言い換えればこの3つをキチンと押さえておけばお店の評価は高くなるとも言えるのね、今時“美味しい・珍しい・新鮮”なんてのは当たり前のことなんだから。

コリコリと旨い『ツブ貝』やふくよかな甘味の『鳥貝』をラガーとスタウトの“カッテにハーフ”で流し込みながらヨロコビを満喫しているとナカちゃんがいいものを教えてくれた。なんでもこのお店の『メンチカツ』はかなりな名物らしく「コレを喰わなきゃ十三屋に行ったとは言えない!」くらいの品なのだと力説するのよ。もちろん一同ハゲしく期待コーフンして人数分の注文をするのだな。
間もなくやってきた揚げたてのそれを中年男女はハフハフ食らいつく。美味い!サクサクのコロモ、溢れる肉汁、ニクとタマネギその他香辛料の絶妙な配合…いや〜美味いったらありゃしない。こいつだけでビール一本飲ってサッと帰る…てのも粋じゃんね。
ハイボールを頼んだらテレビCMに出てくるようなハイボールジョッキではなく“キンミヤ焼酎”のチューハイグラスで出てきたのがステキだった。だいいち中部東海や関東ではキンミヤのブランドに出会うことなどほとんどないもの。

もっともっとこのお店にベッタリしていたかった。しかし十三突入時の目標は“最低でも三軒ハシゴ”と云うお約束もあったので泣く泣く席を立つことにした。それに最近は酒も若い頃のようにたくさん飲れなくなっちまったし、まあ適度なところだったかも知れない。
ソトはまだ薄明るく夏の名残が漂っていた。路地裏に差し込むダークブルーの光にちょっとキブンよくヨッパ開始した一行はナカちゃんの案内で十三一帯をゾロゾロと観光客の体で歩いては次のお店を目指してゆくのである。そして途中で見つけた老舗は…


十三屋
大阪市淀川区十三本町1−2−3
TEL=06-6308-1778
ACT=10:00-22:30 年中無休(除盆正月)




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元ルーさん
こんにちは!
この唄、なんか聴いたことあるような、ないような(笑)
こーゆー庶民テキな飲食ゾーンってとってもアコガレるというか好きなんですよボクは。
なによりお酒や食事を楽しむために周囲への気遣いが最低限で済むところがラクでいいですよね。といってもきちんとマナーや道徳を守らなければ…
幸いなことにこのお店ではみなさんとっても紳士淑女でしたよ〜(o^∀^o)




かぶちゃん
こんにちは!
クジラの漁獲制限問題にはちょっとアタマを悩ませていたところに、クロマグロの生息数が増加傾向にある…というニュースにホッとしています。



春子さん
こんにちは!
術後の経過は如何でしょうか…どうか今回で完治して健康な生活を取り戻せることを願っていますよ!
あっはっは〜エッチなソーセージに敏感反応(≧∇≦)b 退院してフツーの生活が出来るようになったらぜひお友達と飲み会に出かけて、バックリとあんなやつをくわえて下さい(笑)
それにしてもNHKの富士山フォトコンで特選なんて素晴らしいw(^o^)w 伊勢丹などで開催されるその入選作品展示会は何度も見に行ってますが、どれも素敵な富士山写真ばかりで非常にハイレベルなコンテストなんですよね。叔父さま、おめでとうございます!



ラントマンさん
こんにちは!
禁断のディープゾーン… でも一度乗り越えてしまえばこんな快感はホカでは得られません。ぜひ勇気を振り絞って\(≧▽≦)丿
人生にはどうしても気を張って過ごさなければならない期間があるものですが、ご出張先にも(規模の大小はあっても)こんな気の置けない飲み屋街がきっと存在するのでしょうから、そのうちチャンスが巡ってくる!と信じたいですね。ボクも今回友人が案内を提案してくれなければ縁のないものに終わっていたかも知れません(´▽`*)アハハ