元祖『鯛めし』

JR静岡駅のコンコースに老舗弁当屋である東海軒さんが販売店を構えている。普段はクルマばかりで鉄道を利用することのないボクでも、谷岡商店さんの甘栗を購入したり駅ビルの食品館でお買い物をすることがあるのでその前はよく通りかかるのだな。

しかしながら弁当には用はないことがほとんどなので、チラチラと気にしつつも通り過ぎるばかりなのであって(あぁアレって美味そうなんだけど…)みたいなものがいくつかあることくらいなのである。
とは云えその中にどうしてもメに飛び込んでくるルックスをした“掛け紙”がある。クラシックながらチカラ強いイラストがバ〜ン!と主張している元祖『鯛めし』というやつだ。
もしかしたらその昔に食したことが有るかも知れないが、記憶はかな〜り魍魎としていていーかげんな証言をすると刑事訴追される恐れもあるからね、ここは記憶にあるともないとも言えないってことで逃げておきましょうか。ただ確かなことは少なくとも30年は食していないという事実なのである。
ジツに驚くべきことはこのお弁当が初めて世に出たのは明治30年、それから大正・昭和・平成へと続き100年を超えるスーパーロングセラーとなっていることなのだな。


MMZ BelOMO  HELIOS-44M 2/58  @ SONY α7

醤油味の茶飯(静岡では“桜飯”と呼んでいる)に淡味で甘く炊かれた甘鯛のそぼろをびっしりと敷き詰めたものなのよ、歴史は気が遠くなるほど長いけれどその内容は超シンプルの一言に尽きる。付け合わせの香の物だってタクアンのみ(フォトでは二枚に見えるけど、輪切りを半月に折ってあるので実質はひと切れです)。いや〜こんなに明快でブレないコンセプトのお弁当は見たことありませんね。
以前は北海道厚岸・氏家バス待合所の『かきめし』も付け合わせは福神漬だけだったのに、近年はシイタケの煮物やその他の副菜も添えられるようになってしまい残念極まりない。
この『鯛めし』のお味は賛否両論あるけれど、ボクはとってもスキですよ。特にスゴい何かがあるってワケではないけれど、やはり歴史と伝統の持つチカラには敵わないのです。今や使われることの少なくなっている経木の折箱にも注目したいのは、絶対そのお味に良い影響があるからだと信じているしね。


株式会社 東海軒
http://www.tokaiken.jp/




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庭の松の木の下にキキョウの苗を植えました
よく育って花蕾を持つまでになりましたけど
なんとまあその姿のマヌケなこと
照明風船みたいで笑えるんだな



Nikon  Ai-s Micro-NIKKOR 3.5/55  @ SONY α7


ところが開花するとすっかり和服美人なのよ
バカっぽかった中学生が
いきなりエロいおねーさんになっちゃったみたいなカンジでねえ



Nikon  Ai-s Micro-NIKKOR 3.5/55  @ SONY α7