春だから菜の花料理…なパスタ2品

今月も半ばになれば温暖な伊豆半島や房総半島から“菜の花”の便りが届く。菜の花…と言ってもいろいろな種類があってアブラナの花もあればダイコンやカブそれに野沢菜の花だって菜の花なんだよな。

全国各地で様々な菜の花が栽培されているわけであるが、エロおやぢの住む哀愁のイナカ町にもちょっと変りダネがあって、そういったものは「富士山やさいセンター」とか「粟倉農民市場」に行くと運がよければ採りたての新鮮なヤツが手に入る。
この菜の花も“アスパラ菜”と表示されていたものでアブラナ科アブラナ属の新品種である。だからナマエと違いアスパラの花ってわけではないのだな。ん〜じゃあ何でアスパラ?ってことになるんだけど、そいつは喰ってみてのお楽しみってことで…なんて引っ張り過ぎだよな、サッサとタネ明かしをしようではないか。
ペペロンチーノ系のパスタ仕立てにして食してみたカンジでは菜の花のような苦味やクセはなく、歯ごたえやほんのり香る甘い風味がアスパラにちょっと似てるかな…といったところか。アスパラが持つあの独特な薫りはせず、やはりアブラナ系のメリハリのある青臭さが残っているところが“使えるヤサイ”だと思える。

アスパラ菜をお試ししてみたのは昨年の晩秋のころだったけれど、年が明けて再び上記のお店に行ってみると、今度は“紅菜苔”なるものが置いてあったのだな。イナカのお店なのできちんとした名称表示などされておらず、ただビニール袋に無造作に入れられて¥120のプライスが貼られていただけなのよ。

(菜の花に似てるけど軸が赤紫色だしさ、いったいナニなの?)てなわけで店員おねーさんに訊いてみると「コーサイタイって言うんですよ」とのこと。
「コーサイタイ?どーゆー字を書くんですか?」
「紅の菜の苔(コケ)ね、苔ってタイって読むでしょ…だったかな〜」
みたいなカンジでなんとも心もとないので家に帰ってからネット検索してしてみればその通りだった…ってわけなのね。中国が原産の植物でやはりチンゲンサイやキャベツ・白菜といったアブラナ科の食用植物のナカマのようだ。
違う料理だと比較が出来ないので同じようにペペロンチーノ系パスタで試してみたところアスパラ菜に似ていて非常にクセがなく美味しい菜の花なのであった。まるでワラビのような色になっているけれど、同様な歯ごたえも感じられ軽いヌメリまで生まれているところが面白いではないか。そうナマエだって“ワラビ菜”にすりゃーよかったのにさ…と思えるほどである。エロおやぢ的にはコチラのほうがスキかな、アスパラ菜も悪くはないけどね。


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