毎日御殿場方面にシゴトに行ってるのに今この時期しか食べられない特産『水かけ菜』の漬物が食えないっつ〜のはいったいどーゆーことなんだい!?なんてイラ立ちが募っていた矢先に運良くイタダキ物としてそいつをゲット出来たエロおやぢなのよ。
2011年に富士宮産の『水かけ菜』を哀愁のイナカ町JAショップで購入しては食したのが最後で、一昨年・昨年と悲しく見送るハメになっていたのだな、あぁ悔しいったらありゃしない。
これをくれたヒトは休日に御殿場市内まで出向いて買ってきたらしいが「小山町産になるとブランド価値があるのか、お値段がちょっと高いんだよね」とこぼしていた。どこがどう違うのかボクは知らないけれど、厳冬期に一本一本冷たい水の中から引き抜いては収穫する『水かけ菜』は元々が高価なものだけに、小山町では特に細くて柔らかなものを厳選して調製出荷しているからより高価になるのかも…な〜んて根拠の無い想像での物言いはヤメにしておこう。でも(タダじゃお値段釣り上げねーだろ)みたいな世間一般の常識もあるからね。よく内容を比較せずにその外観やボリュームそして表面上のスペックだけでコッチが安いアッチは高いなどとウルサく講釈をタレる馬鹿者がいるけれど、お値段の高い安いは品物の本質的価値に概ね比例しているのであって、その最たるものが近年の粗悪中国製品に嫌気がさしたニッポン人が“安心の日本製”などと回帰現象を意識しているのがいい例である。おっと脱線だな、元へ。
せっかく貴重で美味しい『水かけ菜』が手元にやってきたのだ、キアイを入れて茹でシラスを購入するのさ。そして炊きたてゴハンにたっぷりとそれらを乗せてワサビ醤油を回しかけてはあんぐりバックリほおばる。それはそれは美味いってものなのよ、シラスの滋味に水かけ菜のシャキシャキながら噛めばややトロミの出てくる食感と乳酸発酵の旨味が加わり野沢菜にはないハーモニーが楽しめる。
フレンチのテーブルなら“御殿場産水かけ菜と駿河湾産茹でシラスのご飯・ワサビ醤油のソース 冬野菜の味噌汁、イカ巻・ごぼう巻・餅巾着・椎茸の煮物、和風ポテトサラダ、タクアンを添えて”などと長ったらしいナマエがつくんだろうな。
◆ふじのくに(静岡県公式ホームページ)
地域の特産物として御殿場市と小山町の水かけ菜が紹介されています
http://www.pref.shizuoka.jp/sangyou/sa-720/tokusan/mizuna.html
通行止めを無視して入った県道から