昔のナカマが集まった居酒屋「靖 えい吉」

もう十年以上前に同じ職場で働いていたオトコ3人が「一杯飲ろうぜ」ってことになった。

哀愁のイナカ町もGW期間中の某日、予約を入れてくれてあった居酒屋に到着したボクはすっかり洒落た造りに変っていたエントランスにちょっと戸惑いを感じたのよ。
そのお店は以前別の場所にあってそのナカマたちとはよく飲みに行った。1F駐車場2F店舗、ログハウス風インテリア…ごくフツーの居酒屋さんだったしお値段も問題ない範囲だったけれど、皆が散り散りになってから足は遠のいていたし時折通りかかっては見ることがあっても(どうも営業してないカンジ…)だったのである。
ところがナカマの一人から「今は移転して元気にやってるみたい」という情報を得てどうせ再会するならそのお店にしようぜ!なのであり予約をお願いしたのだった。

上のポラでは看板しかよく判らないけれどエントランスはちょうど隠れ家風居酒屋にあるようなセンス良い仕上げになっていて、ウッドとストーンが組み合わされ樹木や生花もあしらわれたワクワクするような導入路なのである。
(なんだか敷居が高くなっちゃったみたい…)という戸惑いはムリもないのだろうけれど、一歩その中に足を踏み入れてみればマスターとママの温かな眼差しとE.YAZAWAのポスターや彼に因んだインテリアグッズは相変わらずでホッとしたのね。あぁ懐かしい…新しいお店なのにナゼかずっと通い続けているような錯覚さえ起きる。

そう、コチラのお店のナマエは矢沢永吉氏の熱烈なファンであるマスターが永ちゃんご本人の許可を得てネーミングしているのよ。だからといってCAROLやその後の永ちゃんのミュージックを押し付けがましくガンガンにBGMしているわけでもなく、ごくごく当たり前の音楽をそっと流しては客の耳障りにならないような配慮がなされているところがジツに奥ゆかしくていいではないか。
そしてこの“お通し”を見てくれ!とエロおやぢは吠えるのだ。コレを見たアナタが…タダモノではない!…と思ったならアナタも一流!と持ち上げてあげますよ。いや冗談じゃなくってホンキですから。
高級料理店でもなくごくフツーの居酒屋さんなのにこのレベル、旧知の客だからといって特別なものを出してよこしたわけではなく、他の席の客にも同じ皿が出されているのだから、これはこのお店では当たり前のことなんでしょ。

筍の煮物、蛇腹コンニャク、新茶若葉の天ぷら、ワラビのおひたし…きちんと旬や季節感を押さえておきながら呑み助のヨクボーもしっかり叶えてくれてある…そんな理想テキなお通しなのよ。
カンパイはもちろんビールだけれどマスターおすすめの焼酎「薩州・宝山」をオンザロックスで飲りながら食べる食事はドレも美味かった。久しぶりに集まったナカマとの会話が弾んでその一つ一つを紹介できない…う〜ん最初っから撮る気はなかったけど…のが残念だったが、とにかくこのお通しを見ていただければナニをか言わんや…であることはお解りいただけるものと思う。

そんな中でもどうしても保存しておきたかったひと品。マスター入魂の『とんそく』はプレーンがキホンだけれど醤油で甘辛味付けした状態でも選べるという酒飲み垂涎の逸品だった。
ねっとり甘い脂と時折歯に触れるコリコリした軟骨やぬるりと弾力の皮…ヤワな酒では通用しないこの肴をマスターはママと一緒に仲良く作っているのだろうか…そんな話をしながらナカマと過ごすヨルは本当に楽しかった。うん…また飲みに行こうよ!

居酒屋 靖 えい吉
静岡県富士宮市小泉1804-10
TEL=0544-22-6830
ACT=Tel問い合わせしてね…


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キモチいい夜風に当たりながら帰路が同じ方向のナカマの一人と昔話をしながら歩いた。いいやつもいたしヤなやつもいた…けれどこうして十年経っても何の違和感なく会えるトモダチっていいもんだよなあと思うよねえ…なんて他愛のない会話だけれど、実際そーゆーカンケーでいられるのはごく少数だけなのであってけっこー貴重なのだな。

ぷらぷら歩いていると哀愁のイナカ町にはよくある例の台湾料理店がメに入ってきた。おぅおぅ、ちょと一寸もう一杯飲ってく?てな発展になるのは当然なのであって、罪深い呑み助二人はまたまた生ビールでカンパイをするのであった。
靖えい吉さんでさんざん美味しいものをいただいてきたので肴は“つきだし”だけで充分だった。しかしそれからしばし飲んでは話をしているうちにハラが減ってきたのね。そんなシチュエイションに都合が好すぎた台湾料理店…
ごくスタンダードな『台湾ラーメン』を食してちょ〜満足。いいねえ、このお店も。
今回はヨッパでちゃんとフォトも撮ってないから店名は伏せてあるけど、この美味しさならもう一度食べに来ようかな。その時にあらためてお店のナマエや場所を紹介しますから。




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昨日、日没後の富士山
山頂は低く垂れこめた雲の中
そしてその下に傘雲…というちょっと珍しい眺め



6:56PM, May 10. 2013. @Fujinomiya-City






とがしさま
おはようございます!
おぉ〜サスガによくお解りになっていらっしゃる!やはりこうした押しの強い食べ物にはそうした蒸留酒がズバリときますね(^з^)-☆
マスターが薦めてくれたこの焼酎もそんなひと品でした。芋なんですけど洗練された風味がよかったなあ、いつもの安物麦焼酎と違ってさ(´▽`*)アハハ