香草たっぷり ベトナム『フォー』

もう何年も前のことだけれど某国営放送のBSチャンネルを視ていたら見慣れぬ番組が始まった。世界ふれあい街歩き…へぇ〜、どんなん?と見入った。
従来の旅番組や海外紀行ものとは違って、ひとつの街をじっくり歩くように録画取材する。現地のヒトに語りかけるようなナレーション、観光名所はソッチに置いておき人々の実生活とふれあう路地裏探索、オープニングとエンディングに流れるハーモニカによるどこか懐かしいようで印象的なテーマメロディーなど新鮮な企画だと思った。
ボクにとってのその記念すべき初回はベトナムのフエと云う古都が舞台、担当ナレーターである女優・戸田菜穂さんのつつましく優しい声が心地よい。う〜む、ベトナムにもこんな美しい街があったのか!と感動して見終えて以来その番組の大ファンになっていった。

中国とも国境を接するベトナムは同じ東南アジアということもあって食文化に共通点もあるけれど、フランスに統治されていた時代が長かったせいか独自の食文化も持ちあわせていて、そのひとつが本日の駄文日記に登場する“フォー”だ。
中国の麺文化と違うところは穀物の粉を練って打ったり延ばしたりするのではなく、オカユ状態にした米粉を薄く拡げて半乾燥しカットするという製法を採っている。
そのためかとてもストレスのない食感とお味なのであって、あっさり味のスープでも濃い口のそれといったドチラにもよくフィットする。今回知人が送ってくれたベトナム・フォーはどの街・地方で提供されているスタイルなのかは知らないけれど、さっぱりとしたチキン塩味スープがベースになっているようなので、エロおやぢの引き出しの中からこんなレシピで作ってみたのだな。


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午前中にそのフォーをたずさえてクロネコがやってきたので昼めしには未だ間に合うぞ…と急ぎ当家の菜園へ。たまたま数日前に苗を購入してきて植えたばかりのパクチー。そろそろお終いの時期がやってきているニラ、常備ヤサイの青ネギや三つ葉などテキトーに刈り取ってきて刻んだ。だからそのフォーには乾燥パクチーの小袋が添付されていたけれど今回はパス。そして酒の肴にしようと思い生姜とニンニクで蒸してあった鶏肉もあったのは都合が良すぎるマリアージュ。まあ出会いってのはそんなもんだね。
旅番組などでよくメにする屋台のベトナム・フォーは、お店のヒトが運んできたフォーのドンブリにテーブルに置いてある香草をたっぷり乗せてグワ〜ッとかき混ぜてはハフハフ食している。そんなイメージで作った料理だけど、なになに美味いったらありゃしない。真夏のめちゃ暑い日の昼めしなんぞにこーゆー麺はサイコーだと思う。猛暑に疲れたカラダと胃袋にシミ込んで、なんかキモチよく涼しいアセをかけそうな気がするんだよな。




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紋次郎気取りのケロ助



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