でらうみゃ~でかなわんわ(7)

池鈴山蓮華寺

昨年の11月は未だ名古屋とその近郊の道路事情に慣れていない頃だったので、寺社巡りは宿舎に近い所から選んでいた。クルマで15分程度のところに見つけたのは豊臣秀吉の家臣・蜂須賀小六(正式には蜂須賀正勝)所縁のお寺なのである。

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それは周囲が田んぼや農作地そして住宅が立ち並ぶのどかな場所に在った。
山門前に立つと大きなわらじが4つかけてある。これはいったいどーゆー意味があるのだろうか…文献もないしネットで検索してもソレは見つけることが出来ない。それにしてもリッパな山門だ、サスガに蜂須賀家の菩提寺だけのことはある。

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Ernst Leitz  Elmar 3.5/50  @ SONY α7

運悪く住職が不在だったようで御朱印をいただくことも出来なかったし、愛知県指定文化財になっている金剛界胎蔵界曼荼羅、木造仏頭、法華経紫紙鎌倉版といった宝物も拝見することが叶わなかった。
ただとても静かな環境のお寺なのでココロ穏やかに過ごすことが出来たし、空海が開山したとされる弘仁年間(810~824年)からの歴史をちょっとだけ感じることが出来たのは嬉しかった。

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Ernst Leitz  Elmar 3.5/50  @ SONY α7

池鈴山蓮華寺
愛知県あま市蜂須賀大寺1352



名古屋発祥のラーメン その2 「味仙」の台湾ラーメン

先ずは大須観音

それから大須方面に向かったのは二つモクテキがあって、ひとつは栄にある「レモン社」さんというカメラ屋でレンズのアクセサリを購入することと、例の『台湾ラーメン』を元祖のお店でしっかり堪能してみたかったからなのね。

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Ernst Leitz  Elmar 3.5/50  @ SONY α7

そしてそんならついでに大須観音さまにもお参りをしようじゃないか…ってことなのです。ナゴヤの中心である栄までは歩いて10分程度、こんなに都合のいい寺社巡りも珍しいよねえ。

それにしてもナゴヤの中心部は駐車場の料金が高いですな、大須観音に近いコインパーキングに停めたんだけど三時間弱の利用で¥2200だぜ。よく考えたら参拝者用に設けられている境内の無料駐車場を使えばよかったじゃん…なのであって、なんだかエラいムダをしてしまったようだ。
まあソレはソレとして、リッパな観音様で無事に御朱印も頂戴してぷらぷら歩いて栄方面に歩いてゆくのだけれど、周辺には門前通りがいくつもあってそれぞれに特徴があるようなのね。大須は初心者なのでとりあへず栄方面への最短ルートの通りしか使わななったのだけれど、まあビックリなのはどの通りも人・人・人…の大賑わいなのである。老若男女、家族連れ、ニイちゃんネエちゃんのいちゃいちゃカップル、コスプレ女子旅風、国籍不明の外国人(これがまた非常に多かった)までまるでお祭り騒ぎなのである。
そして通りには屋台やら出店やらがわんさか並んでいてまるで東南アジアのマーケット的なカオス状態を呈しているのだよ。人気店の行列、買い食い親子、喰い歩きねーちゃん、エラソ家族連れ…そこを押し合い圧し合いながら突破しなくてはならないのだからSixtyなエロおやぢはそれだけで疲れてしまうのだな。
ようやく件のカメラ屋さんに到着しいちおー目的の半分は達成した。そして大須方面に戻る格好で「味仙」さんへ行くわけなんだけど、途中でものすごく長い行列があったのね。ナニかと思えば『みそかつ』で有名な「矢場とん」さんの入店希望客の行列なのであった。皆片手にガイドブックやらスマホを携えてはガマン強く待っているのである。そんなんしてまで喰いたいのかねえ、それほど美味いものなのか…と気にはなるけれど浮気はいけませんよ、本日の目標はあくまでも元祖『台湾ラーメン』ですから。

そしていよいよ「味仙」さんへ

幸いなことに「味仙」さんでは未だ混雑が始まってはおらずスグに席に案内してもらえたけれど、やっぱりシングルは相席ってのが常識なようで、店員は先客の了承も得ずに同じテーブルに就かせるのであった。四人掛け円卓の右隣りはオッサン、前方は門前町でナンパしてきたねーちゃん…ってウソです、ぜ~んぜんカンケーないヒトです。そして左隣りには間もなくニイちゃんが着席した。
歩き疲れたしねぇここはちょっとビールでも…てのもウソでしてね、着席したらいきなりこんなビンを目の前に持ってこられたので「おいっ、ビールなんて頼んでねえよ!」と瞬間思ったんですけど、ナカミは冷水なのでありました。考えましたねえ、辛い料理が名物のこのお店では、きっと客から「すみませ~ん、お水下さい」のコールが多発するのでしょう、こうして冷水ボトルを予め出しておけば店員さんは繁忙からちょっとだけ解放されるはずだもんね。
なんだか『台湾ラーメン』だけ注文するってのもつまらないハナシかな~なんて思いまして、まあフツーならここはチャーハンとかギョーザみたいなセンが一般的なのでしょうけれど、偏屈者のエロおやぢは『手羽先煮』なんてやつをオーダーしてしまうのね。これは“名古屋めし”の名物である手羽先の唐揚げとは違い、甘辛いタレでじっくり煮込んだ中華風のものなのだ。

これがめっちゃ美味い!かなり辛くて甘じょっぱい味付けなんだけど、身肉が骨からツルリと離れ、心地よい弾力で口腔内を小暴れするところがたまらない。いや~マジでビールが飲りたくなりますねえ、ホントに困ります昼間っから。
おっと、正面に座っているねーちゃんはさっきからアセもかかずに黙々とラーメンを食していたけれど、店員さんを呼んでは何かを追加オーダーしたようだ。よく喰うヲンナだぜ、キモチいいねえ。スマホを取りだして写真撮ってるからSNSにでもアップするつもりなのかなあ。
左隣りのニイちゃんはボクより後に来たくせにガツガツ喰ってサッサと席を立っていってしまった。う~む、ツウな常連っぽいですな。
さてそんな環境の中で手羽先煮に舌鼓を打つエロおやぢにも名物の『台湾ラーメン』が運ばれてきた。おぉっ!見た目もいいカンジじゃありませんか。

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MINOLTA  M-ROKKOR 2/40  @ SONY α7

ニッポンの一般的なラーメン丼とは違い、かなり小ぶりな丼が使われているところが中国っぽいというか台湾風なのか東南アジアちっくな出で立ちでステキですな。
スープはもちろん辛いんですけどね、唐辛子や八角を始めとした中華の香辛料がバッチリ効いた挽ニク炒めがドッサリ入っていて満足感がある。美味い!
ちょっと麺が柔らかめになっているところもこの個性的なスープに絡みつきやすくていい。額やコメカミにはアセがタラ~リなんだけど、もーそんなことは気になんかしてられないぜ、もう狂ったように夢中になって全てを喰い尽しスープも飲み干す。あぁ、やっぱり来てよかった。
満足してお店を出ると初冬の冷たい風がミョ~に心地よかった。再びぷらぷらと大須観音方面へ…。



味仙
http://www.misen-ganso.jp/
愛知県名古屋市中区大須3丁目6−3 味仙ビル
TEL=052-238-7357
ACT=11:30-14:00(土日は~15:00) / 17:00-25:00 無休




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