■ 噂のにゃごやモーニング その56 「 喫茶 ポシェット 」
銀皿マジック
「ポシェット」って、よく女のコが身につけているヒモつきポーチみたいなやつでしょ?小さいものだし、きっとポケットとポーチを合体させた造語でしょ…と思っておりましたが、調べてみるとレッキとしたフランス語なのでありましてね、小さいポケットって意味らしいのね。まあイメージとしては少女のファッションアイテムみたいなものなのであります。
そんなナマエの喫茶店が在ることを知り、ぜひ行ってみたくなりました。きっと白い壁・赤い屋根・窓辺にレースのカーテンと花…といったロマンチックな店舗風景を想像していたわけです。
ところが到着してみればナニやら蔵みたいな造りでして、それは黒い板壁風に和瓦屋根…とカッテに創り上げていた事前印象とは全く違うわけですよ。最初は場所を間違えたかと思いましたし、いやもしかしてここはお店のウラ側?とグルッと回ってみましたが、やはり正面玄関はコチラでした。そーですよね、ちゃんと大きな看板もかかってるし…でも店名の文字が「勘亭流」っていったい…と若干の落胆といいますか、違和感アリアリな朝六時半の一宮市某所なのであります。
店内もいたってフツーといいますか、イニシエ系ではありませんし今どきの小ジャレたインテリアでもありません。連続撮影したフォトをパノラマ風に編集加工してありますのでビヨ~ンとなってはおりますけれど、実際はスクゥェアなスペースの壁際にテーブル&ソファが配置された店内です。
このパノラマ加工という編集作業がけっこーメンドでしてね、今までいろいろなお店紹介の駄文日記で使用してきましたけれど、上手くつながらなかったり明暗比が不自然だったり、特にスマホカメラで撮影したものがその傾向が顕著で、ほとほとイヤになっておりました。で、とうとう買っちゃいましたよ~360°イッパツ撮影デジカメ…って脱線ですよ脱線。まあその映像は現在テストちうなので後日ご披露させていただきますってことで。
モーニングサービスはトースト&茹で玉子のスタンダードなものですが乳酸菌飲料がついているところがユニークですね。バター・イチゴジャム・小倉あん・マーマレード・ブルーベリージャム・シナモンの六種類から指定できるようになっておりました。
ボクは好物のマーマレードをスルーしてシナモンシュガーのトーストをお願いしました。ナゼかシナモンってやつもときどき食べたくなります。ナゴヤに来て久しぶりに食したそのお味に覚醒してしまったのでしょうかね、ちょっと甘くて、そしてちょっと刺激のある香りがたまらなくコーヒーによく合います。
コーヒーもごくスタンダードなお味で美味しくいただきました。因みにこちらのお店はホットコーヒーが一杯¥330です、安いですよね~。
ソレよりナニよりボクが一番カンドーしたのは、そのモーニングセットを提供する皿ですね。なんと銀皿!う~む銀皿ですよ!
銀って云ってもステンレス製なんですけどね、ホテルやレストランなど飲食ギョーカイではこのテの金属製プレートを銀皿と呼んでいるわけでして、なかなか市井の喫茶店ではお目にかかることはないアイテムなのであります。ちょっと高級感がありますよね。
ムカシはカレースタンドやデパートの大食堂みたいなところで、この銀皿の単純なオーヴァル型にお目にかかったものです。そうそう、大学の学食の定食オカズプレートもそれだったなあ、今はホントにメにすることが少なくなりました。重たいし無機質な冷たさがあるし、料理が映えるシーンは限られているし…でも耐久性はサイコーなんですけどね、そんなワケでこの銀皿は生き残っていたとしても客席ウラ側の厨房で食材の仕込み用とか調理過程の補助に地道な活躍をしているケースが多いんじゃないのかな、なにせ丈夫ですから。
しかしこうして今見てみると、なかなかに趣があっていいものじゃありませんか。特にこの銀皿には唐草文様の装飾が施されておりますからスペシャル感がありますし、こうしてペーパーナプキンが敷かれて提供されればごくフツーのトースト&茹で玉子も有難や~なマジックになるわけです。
お店のナマエと外観内装のギャップに戸惑いつつも、こうしてステキなモーニングにココロは満たされたボクです。そして食後に昆布茶がサービスで提供されましてね、ふんわり温かなキモチで朝食タイムを終えることができました。
◆ 喫茶 ポシェット
愛知県一宮市千秋町浮野西望戸 32-1
TEL=0586-81-0247
ACT=6:30-17:00 日曜定休