でらうみゃ～でかなわんわ（85）

■ 噂のにゃごやモーニング　その55　「カフェレスト IRUKA 」

ホテル料理人のプライド

ホテルで修業を積んだオーナーシェフがなかなかにいい料理を出してくれる…そんなカフェがあると聞くに及べば、早速行ってみたくなるってものです。

到着すると先ず出迎えてくれるのがその看板ですね、海辺のリゾート地によくあるような色彩とデザインなのでありまして、高級なのかそれともそーでもないのかなどはよく判らないのであります。
ただイルカやヤシの木そして青い海と白い砂浜みたいなイメージはやっぱりサーフィンでしょ！みたいなものもあるわけでして、店内にはきっと自慢のサーフボードが何枚も壁にかけてあったり、ラッセンのアクリル画もお約束ですよね、白蝶貝のランプシェードとかタカラガイの暖簾、ヤシやパキラのグリーン鉢、ダイバー仲間が撮影したキレイな魚のフォト額、ハワイ風の天井ファン、トロピカルフラワー柄のカーテンやポリネシアン木彫置物…な～んてインテリアを想像してしまうのであります。

ところが入ってみると意外にフツーな店内でして、構えていたボクがバカだった～みたいな感じです。あまりヨケーなものがなくてセンスよく小ギレイにしてあり清潔感がありますね。

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竹炭焙煎のコーヒーが自慢のこのお店はモーニングサービスもちょっと変わっておりまして、好みのドリンクにサラダ・ヨーグルト・パンまではフィクスになっていますが、三種の卵料理（スパニッシュオムレツ、スクランブルエッグ、茹でタマゴ）からひとつをチョイスするシステムになっていました。

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ボクはもちろん『スパニッシュオムレツ』です。お家でも時々作って食したりもしますが、カンタンだしテキトーに作っても美味しいし、いわゆる”萌え断”を楽しむことができるお料理なので本来はもっと頻度が高くてもよさそーなものですが、ナゼかあまり取り掛かるチャンスが少ないんですよねぇ。

御座なりなサービスではなく、元ホテルの料理人としてのプライドが輝かしく生きているセットですよね、とっても素敵です。
テマヒマをかけたものを丁寧に盛りつけ、バランスよく美しい姿でお客さんのテーブルに届ける…確かに基本ではあるけれど、それをしっかり守っているお店ってのは少ないものでありまして、そんなリッチなプレートがモーニングサービスでいただけるなんて！と絶賛ベタ褒めもオッケーでしょ。
ほんのりと温かい『スパニッシュオムレツ』のお味も申し分ありませんし、サラダやヨーグルトにもヒネリが効いていてタダモノではないことがよく解ります。でらうみゃ～でかなわんわ！
しかし『スパニッシュオムレツ』ってテマはちょっとだけかかるけれど、旬の食材が導入しやすいし、作り置きしても品質が劣化しにくいし、低コストではないけれど（かと言って過剰投資でもない）なによりこのプレミアム感がたまりませんよね。
これだけのお料理を提供するのですから人気が出るのも当然、満席ウェイティングは覚悟の上で。ただしお店のスタッフはとっても感じがよくて、混雑やお料理の待ち時間は苦痛ではありません。
ご馳走様でした。