■ たらちり
こう寒くなるとやっぱり " 鍋 " ですよね、ただ昨今の状況を鑑みますと外食での鍋料理って難しいのかなあ。だいいちテーブルの真ん中にアクリル板の衝立なんかあったら肝心の鍋が置けないもんね。まあお家での飲食にはカンケーないことなのでド~ンとセンターに据えてはくつくつと湯気を昇らせるそれは、見た目からしてワクドキ感があっていいものであります。
美味しくてほっこり温まって、何より安上がりで片付けもラク…ついつい「きょうは " 鍋 " にしよ~」となってしまうわけですよ。先日も母上が流通大手某Aで生タラの切り身を購入してきてくれましてね、そりゃもう『たらちり』しかないっしょ!てなところです。
こーゆー食材はシンプルに食したほうが美味しいものです。豆腐・根深葱・白菜・ぶなしめじ…トリマキはそれだけでありますが、そのほうが生タラの美味しさが際立つってもんです。
サッと火が通ったところで取り出し、柚子ポン酢醤油に軽く浸して食す…そんな所作がたまらなく冬らしい食卓風景なのですな。淡白なのに印象的な旨味、生ならではの滑らかな食感、ふわりとクチに拡がる冬の海の滋味が盃と徳利を多忙にするのですね、あぁ美味い。
本当は切身だけではなくて白子やアラがあれば申し分ないのではありますが、品よくこうして楽しむのも一興であります。またいただきたいものです。
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