すももウォーター

博徒の休息

賭け事にはあまり興味が持てないのでこれまで殆どやったことはありません、たま~にお遊びで…って程度です。ところが毎年この時期になりますとついついチャレンジしてしまう賭け事がありましてね、それは『すもも』の購入ってやつです。
ええ、名産地のひとつである山梨県に隣接している哀愁のイナカ町なものですから、昔から真っ先に店頭に並ぶ『すもも』なのですけれど、これがなかなかのツワモノでしてね、アタリをひけばハッピーな数日間が与えられますけれど、ハズレの場合は失意のどん底を彷徨う…そんな『すもも』なのであります。
今年は初物で大アタリをひきましてね、こりゃ幸先の良いスタートだぜっ!と思ったのも束の間でして、二回目は凡打、三度目はデッドボールみたいな仕打ちを喰らいましてね、いや~参りましたよ。ここ数年の成績は平均すると一勝三敗くらいかな…それでもまたそのバクチに挑んでしまうのは、やっぱり『すもも』が好きで好きでたまらないからなのですね。

すももウォーター   DJ Optical TTArtisan 1.4/35 C  SONY NEX-7

ええ、もちろん " ブランドすもも " みたいな高価な品種を選べば間違いないことは承知しておりますけれど、なんかねえソレじゃあ面白くないと云いますか、あの震えあがるようなハズレもまた楽しいのでして…って、いったオマエはどーゆー性格なんじゃいっ!いやいやそんなくだらないハナシは置いておき、その三度目に購入した " ハズレすもも " をどうやって処理するか…なのですよ。
ふと思い出したのは以前にどこかのサイトで見た果物のサイダー漬ね、これならイケるんじゃないの?みたいな微かなキボーを抱いて挑戦するわけです。作り方…なんてレベルのものではありません、カットした『すもも』を容器に入れ、そこに冷したサイダーをドバドバっと…単にそれだけのものです。
最初は元々のサイダー味だけでちょっとガッカリしておりましたが、少し時間経過すると『すもも』のはんなり優しい香りとほのかな甘みが少しづつ溶け出てくるようでして、かな~りびみょーな風味ではありますけれど美しい味のドリンクに変身してゆくのです。
いいねえ、美味いじゃないか。ただタイトルは「すももウォーター」だけど、実質は「すももサイダー」なんだよね。まあ細かいことは言っちゃダメ、失敗カヴァーのお楽しみなんだからさ。なんちゃって博徒もこいつで休息です。
あぁ梅雨も明けたし、ちょっとすっきり。楽しいな「すももウォーター」。







文月の庭風景  Spider's Trap


よく蜘蛛の巣って云うけれど
これは巣じゃなくて彼らが仕掛けたトラップなんだよな
引っかかってしまう虫さんたちはお気の毒だけれども
ヒトはそんな自然界の造形に心打たれるのよ

文月の庭風景 Spider's Trap   DJ Optical TTArtisan 1.4/35 C  SONY NEX-7