ポークソテー

ポークソテー

地元産純粋デュロック種豚肉「富士の赤豚」

哀愁のイナカ町郊外にあるJA系産直市場には精肉コーナーもありまして、そこでは地元や県内産の良質な畜肉が比較的安価に販売されています。多分通常の流通ルートですとあと2~3割はお高くなってしまうのでは…と思われるほどリーズナボウな価格設定でして、先日そこに出向いたものこの豚肉を購入することが主たる目的なのでありました。

純粋デュロック種 富士の赤豚

その名も「富士の赤豚」、アメリカ原産の「デュロック」という純粋種でして出荷量がとても少ない貴重な豚です。飼料米をこの町で自社生産するなど非常にテをかけた生産体制を構築していて安全性や信頼性の向上には余念がありません。もちろんその食味は抜群で、骨太で肉となる部分が多いだけでなく脂肪の割合も多いため、甘みと旨味が真っ先に舌を直撃する最上の肉質なのです。

富士の赤豚 ポークソテー   MINOLTA AUTO ROKKOR-PF 55mm F1.8  SONY α7

そんな「富士の赤豚」のロース切身をソテーにしました。これ以上ないシンプルな調理方法は塩コショウして焼くだけ…という真に以てミニマルな調理ではありますけれど、この豚肉が持つ美味しさを100%漏らさず楽しむためにはこれ以外の方法は思い浮かびません。
案の定、食してみれば体温で溶けてくる脂身の美しい香りと旨味に、リッチな赤身の滋味がギュギュっと詰まって脳髄を刺激してきます。舌が喜んでいるのはもちろんですが、高級和牛を彷彿とさせる極上の旨味が豚肉であることを忘れさせるかのような連続アタックをしてくるわけです。優しい酸味が特徴の沼津市西浦産の早生蜜柑を添えたことも、このお味の生成にひと役買ってくれたかも知れません。

CHATEAU VIEUX DOMINIQUE 2013

久しぶりにいただきましたが、今回も完膚なきまでにヤられました。もうコテンパン、ボロ負け、グウの音も出ません。しかしこれほどの大きさの豚ロース肉でありながら、齢90ともなっている母上が完食してしまったのは驚きです。きっと良質な豚肉だけが持つ穏やかな脂質と、上品な旨味がヒトにストレスを与えない良い例なのかな、と思えてきます。
相棒は赤ワインをいただきましたけれど、これなら地元の日本酒でもよかったのでは…と今になって思ったりしております。まあ次回はソレでいきましょう、やっぱり地産地消が一番です。
 
 

 
 
 
 

神無月の庭風景  もうひと枝のコムラサキ


悲惨なことになっているコムラサキですが
もうひと枝よいものを見つけました
気温の下降と共にその美しい紫色にも深みが増し
秋らしい風情をしっとりと伝えてくれております

神無月の庭風景 もうひと枝のコムラサキ   YASHICA AUTO YASHINON 55mm F1.8  SONY α7