■ 量産ブランド豚は大手食品メーカーから
いつものスーパーで新しいブランド豚肉が販売されていました。赤身・脂身共に肉質がよさそうで、一緒に買い物をしていた母上もぜひ食べてみたいと仰るではありませんか。
へえ~「かごしま六穀豚」ですか…" ろっこくとん " と読むみたいです…お値段もずいぶん控えめで庶民派であるところが嬉しいですな。帰宅してこの豚肉について調べてみると、どうやら大手食品メーカー(ハムやソーセージなどの畜肉加工が主体)さんが全国各地で養豚展開する新たなブランドのようです。
食味・安全性・コストをバランスよく商品化できるのはサスガ大手ならではの所業ですね、ちょっとわくわくしながら調理に取り掛かるエロおやぢであります。
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当家の庭で収穫されるハーブ類を総動員、先ずはガーリックのアッシェと併せてハーブオイルを作り、そこから件のポーク切身をソテーしてゆきます。初めてのブランド豚肉ならば塩コショウのみで食してみるのがセオリーでしょうが、ここはイッキに冒険領域まで侵入してその美味しさを確認しようではありませんか。
![f:id:artfoods:20211122113809j:image:w640](https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/a/artfoods/20211122/20211122113809.jpg)
今や当たり前になった柔らかくてジューシイであることはもちろんですが、クセの無い旨味とサラリとした脂質が心地よい豚肉であります。ウラ返して申し上げますと若干の物足りなさも感ずるくらいサッパリとした美味しさであるとも言えますな。
哀愁のイナカ町で肥育生産されるブランド豚はリッチな食味と肉質で食す者を虜にしますけれど、ついついソレと比較してしまうのはヤボってもんでしょう。グラム単価と入手のしやすさが全く違うものですし、何よりこうして気軽にどんなお料理にも応用できる間口の広さがトリエなのですから。
それにしても近年のニッポンの養豚技術ってスゴいなあ…と思います。かつては欧州からの輸入豚肉を崇拝していた時代もありましたが、今やその必要は全くなくなった…と云うのが偽らざる心境です。