■ ずわいがにのペンネグラタン
ラストステージ
年末年始のご馳走として某通販サイトで取り寄せた " ずわいがに " は二度ほど美味しくいただきましたが、残ったひと肩だけが冷凍庫に保管されていました。
そうした量の場合は例年「かに炒飯」にしたり「かに散らし寿司」などにして食してしまうのが常であったものの、今年はちょっと変わったものを作ってみようじゃないのよ…ってことで、冬らしく『ずわいがにのペンネグラタン』でラストのステージを飾ってみるのです。
カニ肉さえあれば難しい調理技術は不要ですが、元々がボイル済カニ脚なので殻を剥く作業が必要になります。こいつがいちばんメンドっちいわけです…さりとてそれを乗り越えなければ美味しいカニ料理にはありつけないわけですし、酒をちびちびナメながら「カニ盛り」を作るのとは違って、つまみ食いも程々にしておかないと可食部分が減るのでテメーの欲望発散を戒めなければなりません、けっこー辛い作業です。
小一時間ほどの格闘の末にようやく山盛りのカニ肉を確保しました。あとはベシャメルソースに茹で上げたペンネそしてカニ肉を合わせてキャセロールに入れるだけです。カニ肉のリッチで滑らかなお味を堪能したいので数種のチーズはベシャメルソースに少量だけを散らし、パン粉は使いませんでした。
あぁ美味いものですな、正に冬の味覚です。海の滋味をたっぷり湛えたカニ肉…旨味と香りはもう天国ですよ。ペンネさんには申し訳ないけれど、もう脇役以外の何者でもありませんね、存分に楽しむ " ずわいがに " の悦楽であります。
相棒はスパークリングワインです。以前にいちどいただいたことのある一本ですが、フレッシュで軽やかな香りが佳い印象でしたので再び購入しました。クリーム系のカニ料理にはぴったりですね、いいパートナーであったと思います。
■ 睦月の庭風景 枯れ縮む楓紅葉と松葉の雨滴
紅葉としてはとっくにお終いになっている楓ですが
この冬はいつまでもその色彩を保持していて驚いております
枯れ縮んだ葉ですから順光ではくすんだ発色しかしませんが
透過光の時間になるとまるで別物のように輝きます
前夜から降り続いていた雨も
朝方には小降りになって松葉を伝っています
先端にキラキラと輝く雨滴に眼を奪われますが
空気は冷たいままです