春の野草・独活(ウド)を食す 『酢味噌あえと天ぷら』

例によって農民市場に行くとウドが売られていた。栽培モノとは違い小ぶりで硬くシマった様子は一目で天然モノと判る。


小学生のころはよくウドを採ってきた。ガッコーから適度な距離にある釧路空港近くの山林や野原にはソレこそ小学生でもホイホイ見つけられる程のウドが自生していて、遠足に行ったボクはガキのくせにそんなモノをどっさり持ち帰ったりしたものだった。
コドモが食すには苦みや香りが強すぎて、親が嬉々として酢味噌和えなど食しているワキからその一片をつまみ食いしては「うへ〜」と苦渋に満ちたカオになってしまうのである。
ソレでもナゼかその独特な香りには魅せられるものがあって、ポキリと折ったその切り口の匂いを嗅ぎながら家路を急いだりしたものだ。
   ◆ ◇ ◆ ◇ ◆


栽培モノは埼玉あたりでよく生産されているらしく、地下壕のような場所で陽に当てずに白く太いウドを栽培している様子を先日テレビで観たばかりだ。
いわゆる“東京うど”と呼ばれるもので、香りや苦みは希薄な為に生のまま酢水に少々さらせばそのまま食べられる。細切りや薄切りにしなくてもザクッと乱切りにしたものなどはボリボリと食感も爽快で、ソレはソレでなかなかに美味しいものである。酢味噌のホカにマヨネーズにもよく合い、洋野菜のセロリによく似た感覚だろうか。
ところが天然モノの場合は一転してアクやエグミも強く、キョーレツな苦みや香りが虫も寄せ付けないのでは…と思う程個性テキな植物で「あ〜元々はこーだったのね」と原始に還ったキモチとなる。
当然そのまま食すのは少々辛いものがあるので、少しの時間だけ酢水に晒してアクを抜いたあと熱湯にサッとくぐらせて柔らかな香りにしてやる必要がある。
茎の部分はこうして酢味噌あえにしてやると春の香りに満ちたひと品が出来上がるが「葉は天ぷらにすると美味しい」という話を小耳にはさんでいたので同時にジッコーしてみると、コレが美味いのなんの♪ってさ…
タラノメやフキノトウ?おとといやって来いってんだ〜みたいに美味いのである。もしかしたらコレは山菜天ぷら界では隠れチャンピオンかもしれないのよ。



☆ このウド、全部で¥150でした(^o^)v クリックで応援して下さいね…

 墓参りと老舗の洋食レストラン



月日の過ぎるのは早いものである。父上が他界してからもう11年、昨日はその命日だったので母君と墓参りに清水まで出かけた。
ボクの生まれた街である清水はいつも行く度に空も空気の匂いも全て懐かしい感じがして、鮭が生まれた川に戻ってゆくような本能が微かに人間にも残っているのだなぁと思ってしまったりもするのだな。
好天に恵まれメガーヌの外気温計は最高で26℃を示す程暖かで、お墓参りにはジツにモッテコイの日和なのであった。冷たい缶ビールを一本墓前に捧げ、父上もさぞかし美味いと思ってグビリと飲み干したに違いない。
墓参を済ませると丁度昼どきになったのでドコか美味いモノでも食べに行こうかと母君と相談した。このところ楚々とした食事がたまたま続いたらしい彼女は「ちょっと凝った洋食が食べたい」といったニュアンスを伝えてきたので、迷わず“サンライス”さんを選んだ。Sunriseと書いてサンライスと名乗るあたり戦前のロマンちっくさを感じるし、その位置も清水港の日の出埠頭にほど近く「な〜るほど」なのである。


もう何度か訪れたコトのある老舗の洋食屋さんで、大正時代から続くそのお店は移転・リニューアルしてオシャレな外観に変身してしまったものの、その伝統のお味はキッチリ守られグルメの評価も非常に高いお店だ。かの有名な作家の村松友視氏も故郷である清水に帰ってくれば必ず立ち寄るという名店である。
これまではいつもビーフシチュウを注文していたが、今回はタマには違う料理も楽しんでみようではないかと思い『角切和風ステーキ』をお願いした。コチラのお店はフランス産の鴨肉を使ったお料理を得意としているようであるが、予算オーバーとなってしまうので今回もパス。
ウ〜ム、いつかは食してみたいものだよな。


母君はやはり定番のビーフシチュウが食べたかったらしくそれぞれ別の注文をするコトになった。年寄りらしく「一緒のモノを注文しないと嫌がられないかねぇ…」などと宣うあたりはムカシのヒトだなぁと思わず可笑しくなってしまった。今は別料理を注文してはシェアして食すのはアタリマエなんだけどな…
さて運ばれてきた一皿はコンサバティブなガロニが添えられていて老舗の洋食屋さんならではのテのかけ方に嬉しくなってしまう。近年は変った洋野菜などを添えて華やかな演出をしてあるお店が多いが、こうした基本の添え物と云うのはやはりメインのお料理に対して決して出しゃばったりはせず、さりとてアシスト不足と云った哀しいコトにもならず「最後にはやっぱりコレだよな〜」という安心感があるものだ。
メニュウには“角切り”となっていたのでコロコロとした立方体を想像していたが、実体は上質なロース肉を食べやすい大きさにカットしたもので逆に食べやすく快い。味付けは醤油ベースのジンジャー風味で和風テイスト、ぶなしめじの香りやタマネギの甘みを上手に引き出した佳作だ。
あぁ、やっぱりこのお店は一流だよな。 店内も静かで落ち着いたフンイキなので、いつかはディナーをワインでも頂きながら…と思ってはいるものの、なかなかジッコー出来ずにいる。



サンライス
静岡県静岡市清水区港町2-6-19
TEL=054-352-0810
ACT=11:30-14:00, 17:00-20:30 月曜定休


地図







☆ カレーも本当に美味しいお店です♪ クリックで応援して下さいね…





今年のケロ助トップバッター
墓参りから帰ると庭のカラーの葉にいました
元気だった?



Afternoon, April 10. 2010. @MyGarden




   ◆ ◇ ◆ ◇ ◆




今朝の富士山
曇天ですがかろうじて見えています
朝から気温は13℃
そろそろ石油ファンヒーターを片付けるかな…



6:14AM, April 11. 2010. @Fujinomiya-City   Original Photo










かぶちゃん
ケロケロ〜!(笑) ようやくケロ助の登場だよ〜\(o^∀^o)/

たかがガロニと思われがちなんだけどね、コレがけっこー重要でね。
テマヒマかけてこうしたものにも気を抜かないお店って少なくなってしまったよな… こーゆー所で一流とそうでない処が分かれるのかも知れないよ。
ボクはこんなスタンダードなヤツが一番好きだね。そう人参のグラッセって意外にテマかかるのよ。チェーンのお店なんかじゃ冷凍の人参使ったりしていてガッカリしちゃうもん(´Å`)
おぉ〜、花畑牧場の製品ね… 高いワリに「う〜ん…」な(笑) このお値段出すならホカのスイーツ買った方が賢いね! 有難がっているのはヨシタケにコビてるバカ芸人だけだぜ (≧∇≦)b



みいさん
こんにちは! 勝負レストランってカンジでしょうか(笑)
ムカシから通っている方のお話ですと移転する前の昭和レトロな感じのお店もまた良かったそうですよ。ボクは今のお店になってからしか行ったコトはないんですけどね。
デートとかって気張ってオシャレなお店に連れて行きたくなりますが、フツーの食堂にしかない良さってーのもあって、ボクはそういった部分を解ってくれるヒトが嬉しいなと感じます。なにより気兼ねなく食事を楽しんでリラックス出来ますもんね(^з^)-☆
ココはお洒落ではありますが気取ってなくてスキなお店です♪



元ルーさん
こんにちは! 新製品が自分の持ってる旧製品より安いという衝撃(笑)
困りますねぇ、物欲の嵐になってしまうじゃありませんかノ(´д`*)

現在お気軽外出カメラで活躍中のD40も本格テキな映像は期待できませんが、まあまあな絵が得られるので重宝してますよ。D3000ならもっとベンリな機能もあるのでしょうが、600万画素のD40は昔のリトルニコンEMみたいなカンジで(笑)ここしばらくは使えそうです。
札幌の市電はイギリスの列車のようなカラーリングでシブいですねぇ、やたらにハデな広告などをまとった公共交通機関が多い中で、こうした伝統を守り抜く姿勢には拍手を送りたいです!
車窓から眺める風景ってボクの生活の中にないものなので、とても新鮮に感じます。コトコトっていう振動やブレーキの音、車内アナウンスまでもが聞こえてくるようで嬉しいなぁ〜(*^_^*)
身延山の枝垂れ桜は素晴らしいですよ! 何度か見に行ってますが、この時期は非常に混雑するのが難点で…(´Å`)
前回行ったトキの写真がありましたのでご覧ください。あぁ、アレから4年も経ってしまったのか〜


April 09. 2006. @Minobusan-Temple






しんしさん
おはようございます! このアトがまたカラッと晴れちゃいましてね(笑)

笠雲を被ってるものですから「どーせまた雨だろ」って思っていたのですけどね。
な〜に結局ずっといいお天気で暖かく… 天気予報は大ハズレでやんした。
富士宮ってけっこー寒いんですよ。例年4月の初旬まではストーブは欠かせませんね…
11:15AM, April 11. 2010.
@いつもの場所(笑)




ムー吉殿
おはようございます! 父親譲りでさ特技は貝漁りだろ(爆)
なんだかあまり深く考えもせずに“剣道の盛んな某私立高校に行きたい”とか言ってるらしいけど… 一緒にテレビ見ていて剣道に関するニュースをやっていても見もしないしね…フツーならハッとして食い入るように興味を示さない?… ボクには彼女の剣道と云うものに対する考え方がどうしても理解できないのです。
ようやく高画素数戦争が終結しつつありますが、今度は多機能自慢? 笑えるぜ… 使えない機能満載の高価格コンデジや一眼レフにみんな貴重なおカネを払うんだよな〜\(≧▽≦)丿



がんたさん
おはようございます! 近所って柳原蛭子神社ですか?(笑)
しかし神戸といえば洋食屋さんですよね! きっと素敵なお店、楽しいお店、本格テキなお店…たくさんあるのでしょう。
お洒落だったお父様と行かれたお店ならさぞかし心地よい場所だったのではありませんか? 今度ぜひソコを訪ねてみてくださいよ、きっとナニか素晴らしい発見があるのでは…と期待してしまいますね。
あ〜長田の洋食屋さんでオムライスも食べてみたいなぁ(*‘‐^)-☆




harukoさん
おはようございます! そうですか、アナタにとっても思い出のお店でしたか…(´・∀・`)
前回行ったのはhttp://d.hatena.ne.jp/artfoods/20070411ですから丸三年ぶりでしたね、変わらぬ美味しさとお店の佇まい…素晴らしい洋食屋さんですよ。
清水に住んでいたころの家はこのサンライスさんから歩いて数分の場所、道を隔てて北側の入船町だったらしいのですが全く記憶がないんですノ(´д`*) この近くにはやはり老舗のお寿司屋さんとかも多く、ジックリと通ったら面白い場所なんですけどね。
父が生きていたらエスパルスのドリームプラザなど、すっかり変わってしまった街並みに驚くだろうなぁ…
なんだか釧路や清水など、harukoさんとは意外な接点が多くてビックリしてます。

 やきそばスティック

「こんなコトやってもねぇ…」と町おこしに担ぎ出された“富士宮焼そば”は市民の嘲笑を浴びていたものだったが、いつの間にかB級グルメの王者として全国区で知られる存在になってしまった。
独特の食感の麺に肉カスや魚粉そして名産のキャベツの組み合わせは、ほとんどのヒトが美味しいと笑顔になれる庶民の食事だ。B−1グランプリでも常連となったばかりでなく全国のイベント会場でその幟旗をメにする機会も激増した。

そうなるとコレにインスパイアされた新たな商品も登場してくるワケであって、カップ麺に始まりスナック菓子やフリカケなど様々な製品が“う宮ゃ〜富士宮焼そば”というオレンジ色の意匠を纏って各地の土産物屋やコンビニに並んでいるのだな。
まぁそういったパロ系食品には少々食傷気味なボクは見向きもしないのではあるが、先日富士宮浅間大社まで桜を観に行った道すがら、老舗のかまぼこ屋さんの店先で面白いモノを見つけてしまったのでつい購入してしまった。
正統派の板蒲鉾と並んで店先の一等地にディスプレイされていたものは『やきそばスティック』というナマエがつけられていた。揚カマボコの具材に富士宮焼そばを練り込んでしまった…という珍味は一本¥200とそう特に安いものではない。しかしソコは老舗の蒲鉾店が製造するものだけあってサカナのスリ身には上質なモノが使用されていて、ソコラで売っている安物の揚げカマボコとは一線を画しているのである。
店先でお店の方に声をかけると、奥から出てこられたのは未だ大学生だったそのムカシに青少年の奉仕活動でお世話になったK氏だった。何十年ぶりの再会である。そうか、あの頃は知らなかったが彼はこのお店の跡取りだったのだな…
少しだけ当時の仲間の近況などを語り合って店を後にしたが、すっかりリッパになった当時の青年はボクをキチンと憶えていてくれたのがミョ〜に嬉しくもあったりしたのね。
少し温めてから食すとよろしい…とのアドヴァイスに従いオーヴンで加熱してみた。揚げたてのような香りと食感が蘇ってくる。
サスガに蒲鉾なので肉カスや魚粉は入ってはいないが、キャベツ・イカ・ネギといった食材がそれぞれのシゴトをきっちりこなしていてイイ感じだ。そして焼そばに欠かせない紅生姜がこの揚カマボコのお味をキュッと引きしめてジツに美味しいのである。
そのままでもモチロン結構だが、お好みのソースで食すのもまた楽しい。お店のおススメ通りに少々一味唐辛子を混ぜ込んだマヨネーズで食すと一層この美味しさが引き立つ一品なのであった。


かまぼこ かまてい (蒲貞蒲鉾店)
http://fuji318.jp/ec/kamatei/
静岡県富士宮市宮町9-2
TEL=0544-26-2814 FAX=0544-26-2814
ACT=9:00-19:00 水曜定休

地図




☆ イベントではすぐに売り切れてしまうという人気商品! ポチッと応援してね…

 桜のお話・その3 後の祭りで『焼きタケノコ』

昨日は一日たっぷりドップリおシゴトの予定だった。「お天気もイマイチなようだしちょうどいいや…」と思いながら朝食を摂っていると、先月富士宮市と合併したばかりの芝川町で“たけのこまつり”が開催されると某国営放送が報じているではないか。

ナニやら筍ご飯や焼筍をはじめイロイロ美味しいモノがふるまわれる…などと云うオイシイ話を聞けば放っておけるハズもなく、トットとシゴトは片付けて行ってみるべし!と予定を変更した。
ジツにいーかげんなものである、オマエのシゴトってそんなもんかよ…と問われても「ええ、こんなモンです」とチカラなく答えるしかない。
芝川町内房(うつぶさ)地区は昔からタケノコの名産地としてこの地域では知られていたが、お祭りまでやっているとは思わなかった。今年は第8回というからそう歴史は古くはないものの「知らなかった」と云うのは地元民としては勉強不足だった。


午前9時半より開始するというから正午の1時間前くらいに到着すれば丁度オッケーかな…とテキトーに強制終了したシゴトは気にもかけずメガーヌに乗り込んだ。シゴト場マンションからは20分程度で到着するその町へはそう慌てずとも楽勝に行けるのである。
会場の内房小学校の校庭に到着するとナンだか少し様子がおかしい。“駐車場入り口”と書かれた看板を運んでいるオッサンや大きな鍋を二人がかりで運んでいる姿など見るにつけ(なんだかノンビリしてるなぁ)と思っていたボクは、自分の大きな間違いに間もなく気付いた。
そう、祭りは既に終了していたのだ… ウ〜ムいくらなんでも少し早すぎはしないか。まだお昼には一時間もあるではないか。
ボクと似たようなヒトが次々現れてはボーゼンとした顔でカラになったマーキーを眺め、皆一様に暗い顔をして帰ってゆくのだ。ソレもそのハズで“たけのこまつり会場入り口”の看板は取り外されてしまっているのでドライバーはドコか判らず交通整理をしているオッサンに訊くのであるが、そのオッサンはご丁寧に“終った祭りの駐車場”を指示するのである。会場でガックリときたボクはオッサンの所に行って「もう終わってるじゃん」と言うと「なんだか今年はいっぱいヒトが来ちゃったもんでさぁ〜」とニコニコして宣うのである。

オッサンよ、終ってるって知ってたんなら何で会場に入れるんだよ!と云ってやりたかったが、こんなイナカのハッピー人生おやぢに今更説教してもソレこそ“あとのまつり”なのでやめておいた。
「はは〜ん、この祭りは外来者のためのものではなくジブン達で楽しむ為のイベントなのね」などと考えハラがたったアトにはハラも空いてくるものなのだな。
ちょうど小学校の前には“よりあいどころ”という深澤フーズさんの直売所があってタケノコでも買って帰るか…と近づいてゆくとイイ匂いが漂ってくるではないか。そう、ココで作った手打ち蕎麦の『かけそば』を店の外で提供しているのだ。
一杯¥350、早速注文して甘く香りの佳い蕎麦を楽しんだ。食後にはココの名物天然無添加ジェラートでも…と思っていたら蕎麦を食べ終えるコロには全て売り切れてしまっていた。

う〜ん、なんだか今日はツイていないなぁ…なのでスゴスゴと店先に置いてあった朝掘りタケノコを一本選んで購入した。
ココではナチュラルな食材がたくさん販売されていて、そのひとつである生パスタを静岡のデパ地下で購入して食したコトがあった。モッチリと美味しいそのパスタをまた食してみたいキモチもあったが、なんとなくココロが萎えてしまっていたのでヤメにしてしまった。まぁいいさね、タケノコは今時期だけなんだし。パスタはいつでもあるのよ…


よりあいどころ
http://fukasawafoods.com/about.html

富士郡芝川町内房3842-2  
TEL=0544-65-5156 ACT=10:00-17:00 火曜定休
地図



天気は次第に下り坂で、晴れ間が出たり消えたりを繰り返していた。帰り道の途中にある西山本門寺昨年の秋に大きな銀杏の黄金色を楽しんだ場所だったが、今ならきっと桜もキレイだろう…と思いつきで立ち寄ってみた。
前回行った北側ではなく南側の参道から向かったワケであるが、ソコには今まで気づかなかった素晴らしい桜並木が待っていた。荘厳で立派な黒門より続く参道の両脇には大きなソメイヨシノがズラリと並び、夢のようなシチュエイションが出来上がっているではないか。


桜の黒門参道@西山本門寺  Original Photo
そしてソコに漂っているスッバラッスィ〜香りは“ヤキニク”なのね♪ 地元のおにーさんやおねーさんたちがテーブルを並べて炭火焼肉&酒盛りなのだ。神聖なお寺の参道でそんなコトしていいのかよ…なのだが、ウ〜ムなんとも羨ましい光景である。 かけそば一杯のボクとしてはもう悶絶しそーなくらいエロスな空間がソコにあった。





サスガに朝掘りタケノコだ、みずみずしくそして色ツヤも鮮やか…
ただピンポイントで出てくるモノだし鮮度落ちも早いためか高価であるのが玉にキズで、昨日も大きくてリッパな筍は一本¥1500もしていた。ただデパートやスーパーで売るワケではないのだからもう少し…と思うのはトーシローだけか。


せっかくなんだから会場で食べ逃した“焼たけのこ”にしようではないか。アルミフォイルで包んだり塩釜にしたりと様々なセオリーがあるようだが、焼筍ロストヴァージンの今回は竹皮を取り除かずに丸ごと直接焼くという手法を採った。予熱したコンベクションオーヴンの温度は240℃、時間はとりあえず40分に設定する。
20分を過ぎたあたりからトップやボトムの部分からブクブクと露が滲み出はじめた。


もう焼いている途中からいい香りがしてくる。しばらくするとシューと云うような音が収まってきたので焼きあがった…というより蒸しあがった合図だろう。
恐る恐る包丁をタテに入れてみる。なにせ初めてのコトだし、友人からは「小さいモノは丸焼きにするけど、大きな筍は…」などと脅しをかけられていたのでほとんどバクチ状態でのトライなのだな。
おぉ〜っ!ミゴトではないかっ。もうこのままでもイケそうなくらいだ、というよりコレでも一つの料理として完成と云ってもよいだろう。
ただボクにはテレビの某グルメ番組で観た“京の早掘り筍・炭火焼”の残像がチラついて脳裏から離れていってくれないのよ。ソコでタケノコをタテ四ツ割にしてハケで醤油を塗り再びオーヴンへ。 オーヴンの温度は充分に上がっているので焼き色がつくのはスグだ、ものの数分でいい色になってくれるので肝心のタケノコが乾いてしまう心配はない。
   ◆◇◆◇◆
あぁ、生まれて初めて食す焼筍…
美味いっ!と大声で叫んでも誰にも文句は言われないだろう。これぞタケノコの香り、そして春の旨みなのよね〜♪ こんな美味しいタケノコ料理は年に一度で充分だ。
桜が咲いて筍が一番に出てくるのを待ちわびては食す…そんな奥ゆかしさがあって然るべきものだろう。季節感を無視した昨今のニッポン食文化の変貌には落胆させられるケースが多く“いつでもドコでも安く”という発想からはそろそろ脱却の必要があるのではなかろうか、などとビールに酔いながらぼんやり考えるエロおやぢなのであった。


内房たけのこまつり (静岡県ホームページ)
http://www.pref.shizuoka.jp/kikaku/ki-110b/201004/info/index.html


第8回内房たけのこまつり (静岡新聞社アットエス
http://www.at-s.com/bin/EVEN/EVEN0030.asp?event_no_i=I305857873


内房の筍はアクやエグミが少なく貴重品なのだそうです。 クリックで応援して下さいね!










サッチさん
こんにちは! きゃ〜っ!送ってケロ助\(o^∀^o)/
いや〜、もう少しすれば食べきれないほどイタダキもののタケノコがやってくるのは判っていたんだけどね、朝掘りのチョ〜新鮮なヤツで『焼タケノコ』をやってみたくてさ、つい買ってしまったのよ…でもさっき農民市場行ったら同じ内房産モノが半額で…しょっくぅ〜ノ(´д`*)
お心遣いをありがとう、お気持ちだけで充分に満足です! エロおやぢも涙を流して感謝してるでやんす…
あ、オーヴンですか? デロンギですよ(^o^)v 黒フェイスに赤いダイヤルがなんともラテンなデザインでオサレなのね〜♪
コレってめっちゃ使い勝手がよくてもう二世代目ですねん… ピザストーンが付いているのでピッツァを家庭で焼いても石窯で調理するみたいに仕上がるのね! コンベクション機能がまたすばらっすぃ〜ので調理の幅も広がるし、もう手放せない用品ですd(°-^*)⌒☆



う〜様
こんにちは! そりゃ〜美味いったらありゃしないってば!(笑)
がんたなら確実にTwoDaysDrankardコースの肴ですねん\(≧▽≦)丿 香り甘み歯応え…ドレをとってもサイコーでやんす♪
あ〜コンベクションでなくても大丈夫ですよ、外皮を数枚剥いてアルミフォイルで二重に包んで焼けばいいと思います。温度設定があるなら200℃〜240℃にして40〜60分間くらいでオッケーでしょうd(°-^*)⌒☆
ソレともう一つ… ボトムの中心からトップに向けて菜箸などを突き通してアナを空け、ソコに醤油を注ぎ込んで逆立ちさせて焼く…ってゆー究極の焼筍もあるらしいですが、家庭用のオーヴンだとタテには入らないもんね(´Å`)



がんたさん
行ったのね…例の女人禁制の焼肉屋さんに…いいなぁ〜
おはようございます! 春傏園の女将さんは相変わらずキレイなんでしょうねぇ〜ってヤキニクの話じゃなくってオンナの話かよ(笑)
あぁホルモンとハラミ喰いて〜っレバ刺も喰いて〜っ! 今年も前夜祭の会場はキマリですなo(^-^)o
「六甲のめぐみ」ならきっといいものが売っているでしょうね! ちょいとカブを飛ばして掘りたての新鮮なヤツをテに入れてきて下さいよ。
今回はお初だったもので醤油だけでイッてしまいましたが、焼きあがったものに味噌を塗って再びちょっと炙って食す…といのもかな〜り美味しいそうです。次回はソレで〜なんて考えてますよ(^з^)-☆



ムー吉殿
おはようございます!手探りで突起を求めて…タケノコ掘りの極意か(笑)
草むらをかき分け湿った部分に指先を這わせると中指の先端にコリコリと尖ったモノが当った。ムー吉はその周囲をジックリを撫でまわすとおもむろに硬いモノを取り出し、突起の少し下あたりにブスリと差し込んだ。あぁ〜ん♪
って、タケノコは声なんかあげませんよね(笑) ウチの大学にもウラ山に竹林があってさ、筍を掘ったもんだよ。スコップなんてなかったもんでさ手や木の枝で土を起こして(;´Д`)ノ
タケノコ下茹でしないでカレーに入れたでしょ? 基本テキにタケノコカレーって美味しいハズなんだけどな〜、ピーナツ油やココナツミルク入れてタイ風にするとベストなんですよ(`∀´)☆



harukoさん
おはようございます! ええ抜かなくてもいいんです(笑)
多分採れる場所によって違うんでしょうけど、内房のタケノコならではの特徴かもしれませんよ。
今回は若干エグミみたいなものを感じる部分もあって、出来ればもう少し小さいタケノコでやるともっと美味しかったのでは…と思いました。
これからですよね、タケノコのピークは。 木の芽山椒味噌で焼いて食べようかな〜とかいろんなコトを想像してヨダレが出て困ってますよ(笑)
一台目のデロンギ・オーヴンを買った時(10年以上前)は3万円ぐらいしたのに、一昨年この二台目を購入した時2万円を切った価格でネット買い出来て嬉しくなってしまいました。
ものすごい高性能だし庫内容積が意外に大きく使い勝手は最高ですね!

 春の野草「野蒜」を食す・その2『松前漬』

さていよいよ例のアレ、本命の料理だ。前からコレが作りたくてウズウズしていたのである。
松前漬と云えばカズノコが常識だが、野蒜を入れた松前漬は溌剌とした香りとコンブやスルメの旨みが混然一体となって非常に美味しいモノとなるのだ。


前回作ったのは先月の頭でそう日数が経過していたワケでもない。しかしボクとしてはカンペキにその真髄を捉えたという感覚には程遠く「近いうちにもう一度…」という気持ちが燻っていた。
というのもその時購入してきた“松前漬セット”は北海道のメーカーのものでとても期待していたにも拘わらずコンブのネバリは少ないわスルメは硬いままだわと散々なものだったのである。
コレなら富士市にある干物製品メーカーの方がよっぽど美味しいじゃん…と今回は元に戻して購入に至ったワケなのね。ウ〜ムやはりコチラの方が全ての面で上なのである。せっかく野蒜を用意したので失敗は許されないのだな。
いつも醤油に酒やみりんと砂糖などの調味料を加えて漬汁を作るのだが、モノは試しと市販の濃縮ソバつゆを使ってみた。コレがズバリときまったのか今までにない美味しい松前漬が出来上がった。希釈割合さえ間違えなければいつも同じ味に仕上がるだろうし、これからはこの方法でやった方がいいのね…ラクチンだしさ♪とヨロコビも二重なのである。
あぁ、ソレにしても美味い… 折しも友人から新酒が届いたしさ♪



☆ もう食べ尽くしてしまいました。また仕込もうかな… ポチッと応援してね…





今朝の富士山
なんだか笠雲がかかりそうなフンイキ
気温1℃、昨日ほどではありませんがやっぱり寒いです



6:04AM, March 31. 2010. @Fujinomiya-City










う〜様
おはようございます! タマネギ夫人のツンツンはやめておいたほうが…(笑)
食べられないことはないと思うんですけどね、いちおーあまり美味しくないかと(´・∀・`) 玉葱を切るとよく中で芽が出かかってるのがあるじゃないですか…アレってボクは全てカットしてポイしてますもん。柔らかいけど旨みがなんにもないんですね(-_-;)
野蒜は関西はもちろんニッポン全国にあるハズですよ。ただコチラのように市販されてるかどうか…



ラントマンさん
おはようございます! う〜さんへのレスの続きみたいですが(笑)
畦にしてもドコにしてもチラっと見はただの雑草にしか見えないので気付かない方が多いかも知れません。たいていワンサカ出てます(≧∇≦)b
ちょうど細いニラの葉のようなカンジで、ちぎって見ればソレっぽい香りもしますからスグに判別できると思いますよ。そっと引き抜けば球根も出てきますしね…
この球根部分が美味いんです♪ 「ぬた」にしてもイケますし\(o^∀^o)/



しんしさん
おはようございます! 若いコロはこーゆー写真は“絶対に”撮りませんでした(笑)
なんでなんでしょうね…まだ枯れるつもりはないんですが(爆) ってゆーか富士山そのものを撮ろうなんて気が起きませんでしたもの。
まぁ現在でも〇〇写友会などの方々の撮るお写真は好みではありませんけどね。
ただ、彼らってものすごい高価な機材を使ってるんですよね〜、もうビックリしますよ。そのワリに三脚がチョボかったり、レンズフード付けずにヘーキで撮っていたり…
スグに「カネだけ持ってるトーシロー」って判っちゃいますけどね〜\(≧▽≦)丿
あ、ボクですか? ほんのシュミ程度、記念写真みたいなもんです、はい…


   ◆ ◇ ◆ ◇ ◆


夕方の富士山とSora
見たことないくらい長い吊るし雲や様々な雲…
激しく変化する上空に飽きない日没前でした



5:29PM, March 31. 2010. @Fujinomiya-City





5:40PM, March 31. 2010.

 春の野草「野蒜」を食す・その1『トルティージャ』

田んぼの畦や河原の土手に自生している野蒜(ノビル)は春になるとニョキニョキ出てくるネギ属の多年草だ。古代からニンニク、ニラ、ネギ、ラッキョウと共に五葷(ごくん)に数えられ食用にされてきた植物だが、ナゼかコレだけは人為テキに栽培されることがなくセッセと摘みに行かなければならない。
葷(くん)ネギ属の古語
   ◆ ◇ ◆ ◇ ◆



当家の菜園は田んぼに隣接していて畦というかスキ間の土地にこの野蒜がたくさん生えている。以前は母君が丹念に抜き取ってきては洗って食用に提供してくれたものだが、高齢者にはキツい作業なので次第に遠ざかってしまっているのである。
だったらヒマなバカ息子がやればいいじゃん…なのであって極楽トンボ稼業ならではの時間の使い方をすべしと心得るべきなのであるが、やはりメンドーには違いがなく見て見ぬフリでホトボリの冷めるのを待つばかりなのだな。
そんなボクがフラリと立ち寄った富士山やさいセンターにはその野蒜が売っているではないか。結構な分量で¥150、オマケにちゃんと洗浄までしてあって有難いコトこの上ない。
早速購入して例のアレを作ろう!とウキウキ家路を急ぐのである。
   ◆ ◇ ◆ ◇ ◆
球根部分とその少し上まではアレに使うが、葉先部分も結構な量があって捨ててしまうにはモッタイナイのだな。ブチッと切って香りを嗅ぐと葱というかニラのような匂いがふわりとしてきて美味そうではないか。
炒め物などに使ってもイケるに違いないが、そうだ!あの国のタマゴ料理にしてみよう…

嫁ぎ先はスペインだった。そう“トルティージャ”という洋風の厚焼玉子に入れてみたのだ。
ガーリックオイルを使い、ジャガイモをはじめとした根菜にベーコンなどの畜肉製品を加えて焼き上げるこの料理にはピッタリだろうという目論見は的中した。見た目のグリーンも鮮やかで結構なものだが、野蒜の香りがトルティージャに程良いアクセントを与えて素晴らしいタマゴ料理になってくれた。
春の野草の楽しみがまた一つ増えたのよ。


☆ やっぱりジブンで摘んでくるべきですかね(笑) クリックで応援して下さい!





シゴトで出たついでに富士宮浅間大社に立ち寄った昨日
快晴&枝垂れ桜は満開でしたが、何せ風が冷たくて…
でもあれだけの風雨やミゾレにも耐えて、草花ってスゴイなぁと思うのでした




Afternoon, March 30. 2010. @Fujiniomiya-SengenJinja Shrine

 やっぱり麺がイノチね『富士宮焼そば』

白菜の漬物を買いに富士山やさいセンターに行くとキャベツが1玉¥100で並んでいた。季節によってもちろん変動はあるが概ね80〜150円程度のお値段は一般スーパーに比べると圧倒テキに安い。


主に並んでいるのは朝採りの新鮮なヤツで、午前中などに行けばまだ朝露が玉のようにコロコロと転がるパリパリのキャベツがテに入る。大玉で重いモノをご希望の向きには脇のワゴンにヒネのキャベツも置いてあって用途に応じてチョイスできるのはいつもの農民市場と同様だ。
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前日にしょーもないカップ焼そばを食べたりしてしまったので、ココは一発本格テキなヤツでゲン直しをしようぜ!と、その新鮮なキャベツをたっぷり入れた富士宮焼そばを食べようではないか、と云うコトにした。
このところ亜流富士宮焼そばばかり作っていたので久しぶりにスタンダードなレシピで楽しんでみた。なんやカンヤ言ってみてもやはりキャベツと肉カスに削り粉だけで仕上げるコイツが一番だ。辛口のソースに二割ほど甘口ソースをブレンドした当家特製ソースが「富士宮焼そばならコレが一等賞だよ〜」と叫びたくなる美味さにしてくれる。
いつも購入してくる某メーカー製富士宮焼そば麺は東京のデパ地下などでも販売しているほど人気があってメジャーな存在だが、タマには違った麺もいいのでは…というコトでこの日は“曽我めん”さんというあまりホカの地域では知られていない麺を購入してきた。


源頼朝朝霧高原で行った富士の巻狩りの際に行われた“曽我兄弟”の仇討ち物語はこのご当地富士宮でも有名で、数々の名物にその名がつけられている。この製麺メーカーさんは会社名にまで曽我の名を冠し、その先人に敬意を払っているようだ。
どうしたものか今までこの麺を食したコトが無かったのは業務用が主体の営業スタイルだからなのだろうか、市内のスーパーに置いてあるところがあまりないせいかも知れない。個人の食料品店などで見かけるコトはあってもなかなかタイミング良く必要だとは限らないもんね。
富士宮焼そば麺を製造している4社とも比較すると夫々に個性があって楽しいし、一つ一つのメーカーさんにファンがいて「ワタシはココがスキ!」というものを皆さんお持ちなのである。
曽我めんさんの製品はちょっとソフトでモチッとした食感が独特で、ほんの少しだけ太めか… う〜ん「コレでなくっちゃダメなのよぉ、うっふ〜ん♪」という熱狂テキ支持者が存在するのも頷けるハナシなのだな。


有限会社 曽我めん
http://www.sogamen.jp/

静岡県富士宮市上井出1349-2
TEL=0544-54-0078 FAX=0544-54-0917

地図





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