ロシア産活ずわいがに二枚¥980!
これはもう買うしかないと思ったボクは、“カンパチの握り鮨”や日本酒を急いで購入し、ヨダレを垂らしながら家路を急いだのだ。
それにしても安かった…というのもワケありで、二匹とも脚が一本づつ取れちゃってるんです。
まあ、味には影響はないし単に見てくれだけの問題だから…
着替えやシャワーさえもどかしく大至急で夕食の準備を始める。
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「ヘヘ、奥さん、カニは茹でちゃダメなんだよぉ…鍋にたっぷりの湯を沸かしたら蒸し器をセットしてねぇ…そうそう、20分ぐらいかねェ、蒸すのはさぁ」(急に浜の漁師風)
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開高健先生は新潟の料亭で、女将にカニの身外しをやらせたらしい。
『女将の白魚のような細い指が、次々と手際よく殻から外されるのを見ながら、チビリと飲る酒の旨さ。甲羅に盛り上げられたカニの身を、箸でたっぷりと掴みそして頬張る…』
記憶なので正確ではないが、こんな文章だったと思う。 大学生の時この本を読んだボクはカニの食事作法に開眼してしまったのだ!
カラの隅についた身などをちびちび嘗めながら、ひたすら耐えて積み重ね、完成のヨロコビに胸高まる。
思いっきりほうばれば、そこはHEAVEN…このカニを獲ってくれたロシアの漁民にも乾杯!
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純米土佐鶴「酔って候」
クリアで気持のよいお酒。単純な辛口ではなく、しっかりとした旨味と出しゃばらない麹の香りが優秀。
ヘタな新潟の酒よりこちらの方がカニにピッタリ。
いつも思うんだけど、この酒は富士宮の富士錦と良く似てます。
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