ヒラメは高級でカレイは大衆魚なんて、いったい誰がキメたことなのだろう。ヒラメはカレイ目ヒラメ科の魚で本家はカレイであり、そういうイミではカレイの方がエライのだ。
だがカレイに比して冷たい深場で漁獲されることの多いヒラメは、身に特有のニオイも少なく淡白な味であることから一族のセレブとして君臨している。
ではカレイが「オレなんてどうせ…」とイジケているかと思いきや、どの世界にもキラリと光るヤツはいるもので、カレイ界にもスターは存在する。
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有名どこでは大分の“城下カレイ”北海道の“タンタカ”などがあり高値取引=高級料亭となり、我々にはフレンドリーな存在ではない。
今日のカレイは鳥取の“アカガレイ”で気軽な庶民派だ。一塩一夜干しなので本来は焼いて食すのだろうが、包装紙に唐揚も旨いと記してあるのを見つけ、すぐにビール反応が起きてしまった。
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サカナついでに秋刀魚も食べたくなった。頭やワタは処理済み、定塩冷凍されたサンマは北海道漁協の製品で、初めて購入したのだが意外に美味しくてオドロキだった。
胡瓜もたっぷり一本分を千切りにしてトコロテン・サラダにする。“かんずり”を溶いた昆布ポン酢で食すのがイイのだ。
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グラン・パレ
ACボルドー2004 赤FB
ダークな色調ではあるがグラスの中で大人のツヤのようなものを感じる。
ベリー系とシナモン系の香りがバランスよく、タンニンは控え目だ。果実の風味と酸味は活発で、意外なフレッシュさを醸し出している。
口に含んでいる時から余韻に至るまでの間で、様々な情景を想起させるワインのようだ。
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