二代目丸源「きゃべとん」  

一昨日までの静かな時の流れはキビシイ現実に蹴散らされた。とんこつ醤油のコテコテ系ラーメン…新聞のチラシの割引券…質より量の御方が見落とすワケはない。仕方ない、ご一緒しますか。



秋分の日あたりの連休には駐車場まで溢れかえっていた来店客も平日ならではの落ち着きで、すんなりと席に着くコトが出来た。入店すると若いオニイちゃん店員が
「禁煙席と喫煙席、どちらにしますか?」
と問いかけてくる。「しますか」ではなく「なさいますか」だろーが、と思ったがこんなコトにいちいち腹を立てていては最近の店は入るトコロがなくなってしまうのである。
チラリと目に入ったのがタタミの座敷席。ダメなのである、座敷は…。アグラは疲れるし、ハラもつかえて食べにくい。正座は脚がシビレてかなわないし…と「タバコはどちらでも構わないからとにかくテーブル」を指定した。
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のっけから食べ物とはカンケーない話になってしまったが、環境も食味に密接に係るモノなので仕方あるまい。
メニューを眺めると「あっさり醤油味」や「塩ラーメン」などもあり、一応幅広い対応がなされている。が、やはりウリは「きゃべとん」なる茹でキャベツをトッピングしたコテコテ背脂入りラーメンなのだから…と経営者の術中にハマるオーダーをしてしまうのだ。ボクは焦がしニンニクやネギの入った「黒きゃべとん」なるスパイシーなタイプを注文した。
とんこつ特有のケモノ臭さも消えてナカナカ具合は宜しい。麺のゆで加減、スープの濃度も問題なく減点は少ない。



一皿無料サービス券につられて餃子も食してみる。フツーの60%サイズくらいの餃子が一皿8ケで¥280=@35だ。大きさを考えると浜松餃子の庶民派系に比してかなり高い。お味の方は肉食系ではなく野菜の多い浜松餃子タイプでまずまず美味しいが、キモはテーブルに置いてある調味料だ。
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「どろだれラー油」と命名されたソレはちょうどコチュジャン+豆板醤をラー油に溶いたようなカンジで、意外にも辛さはそれほどでもないが旨味があってたっぷりつけて食べられる。
唐辛子の香りと美味さがあっさり餃子にピッタリで、コレがあるなら¥280は許せるかな〜とも思える。



二代目丸源ラーメン富士宮
富士宮市三園平1522
TEL : 0544-25-8151