『おとし文』と『萌(もゆ)』


 頂き物ではあるが老舗の和菓子の美味しさは、ちょっとウレシイ午後のおやつなのだ。
日持ちの良い和菓子であるコトもムリして消費しなくて済む有り難味があり、送り主の心遣いを感じる。
 どんなに美味しい食品であっても賞味期限が迫っているからといって慌てて口に運ぶのは、なんとなくヒトの善意のムダ遣いのような気がしてならないものだ。
冷凍保存というテも確かにあるが、そんなコトばかりしていると冷凍庫がいくつあっても足りない状態になるし、繊細な菓子などでは風味も損なわれて
「つまらないコトをしてしまった…」
とハンセー日記を書かなくてはならなくなってしまうのよ。
サッサと喰っちまえ〜!が一番なのであるが
「矢鱈に食べるのもモッタイナイし…」
などといった逡巡も楽しみのうちの一つだろう。


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株式会社 清月堂本店
http://www.seigetsudo-honten.co.jp/

東京都中央区銀座7-16-15
TEL:03-3541-5588
※日曜祝日は休み


同店の季節限定菓子『葛焼田楽』の日記(2007.07.30.)
http://d.hatena.ne.jp/artfoods/20070730#1185762677