青唐辛子とパンチェッタのタリアテッレ  

 道の駅で購入してきた青唐辛子は売り場の説明書きには「辛くありません、獅子唐と同程度です」とあったハズなのに、いやはやもーコーサンみたいなシビレるヤツだったのだ。

 そんなコトとは露知らず意気揚々と持ち帰り、ガーリックの効いたトマトソースにパンチェッタと一緒に放り込んでタリアテッレを食べてみようとハリキって支度をはじめた昨日の夕方なのね。
 タリアテッレはイタリア北部ではポピュラーなパスタで、卵を練りこんだ平打ち麺(正確には平延ばし麺)なのだ。もちもちした食感が特色だが、ワザと固めに茹でてソースを含ませながら適度な硬さまで戻してやる…という方法もこの麺の特性を生かす技法でもある。
ほうれん草を練りこんで緑色に仕上げたタリアテッレも、ほんのりとした草の香りと美しい色合いで料理に彩りを与えてくれる。赤いトマトソースとのコンビネーションでは強烈なコントラストで目を楽しませてくれるが、やはり白いクリームソースと合わせられたほうれん草のタリアテッレが食味のバランスもよく、ベーコンなどとの相性も抜群だ。

 昨日はまだ蒸し暑さも残っていて、少しサッパリといただきたかったのでトマトソースを選択した。ルッコラも手元にあったのでグリーンとして活用するテもあったが、せっかく購入した青野菜の鮮度を落とす理由はない…と唐辛子に出番を導いてやったワケなのである。
もちろんパンチェッタの旨みが広がるトマトソース、そしてそれに絡むタリアテッレは美味しかったが、なんともこの青唐辛子だけは胃袋に収めるコトを拒否したくなったのよ。
 最初の一本はなんとかガマンして食べたが、二本目の途中で降参。食べ終えた食卓の皿の上には三本とかじりかけの青唐辛子だけが寂しげに残されて、なんとも哀れを誘う風景なのであった。


キール・ロワイヤル

ゼクト(ドイツの白スパークリング)にカシスの濃縮果汁をミックスしたカクテル
食後に甘い菓子とともに楽しむためのデザートワインか…

甘みや香りも強く、食中酒としてのセレクトは失敗だったのね〜
コチラも途中でコーサン、早々とフツーのボックスワインに切り替えたのだ