パスタ・ジェノヴェーゼとイカのガーリック・ソテー

イタリアンパスタの中でも個性テキな部類に入るジェノヴァ風はバジルのペーストをベースにした一品なのである。

ジェノヴァといえば2001年にG8先進国首脳会議が開催された都市であり、イタリア最大の貿易港でもある。北部のミラノやトリノといった工業都市への重要な中継地点として古くから栄えた港町だが人口は約60万人と意外に小さい。
そのサミットには当時の首相・小泉純一郎氏が出席したワケで「純ちゃんもジェノヴェーゼを食べたのかなぁ…」などとどーでもいーコトをふと思ったりするのよ。
本来ジェノヴェーゼと云えばローストした松の実をトッピングしてパルミジャーノをたっぷりと振りかけて食すものだが、残念ながら当家に松の実の在庫はなくアレンジメニューでゴマ化してしまった次第なのである。
人参はスープ煮にし椎茸をオイルでソテーしたものを加えて軽く塩・胡椒で調味。ソースをからめたパスタにフレッシュバジルとともにトッピングしてすりおろしパルミジャーノを振りかければ完成だ。
バジルペーストが中心なのでちょっとサワヤカなカンジもするが、ナッツやガーリックが効いたアクセントも強く意外に濃い味に満足感は満たされてゆく。このソースにクリームを加えてより濃厚な風味に仕立てるのも寒い時期のパスタとしてナカナカに良いものなのね。
バジルは寒さに強いので一年中継続栽培が可能だし、思いのほかカンタンに増えて行くのでぜひ常備しておきたい香草の一つでもある。



シャトー・ド・トゥルシー2005
ACミネルヴォワ 赤・FB
シラー35%
カリニャン35%
グルナッシュ30%


とにかく余韻がスパイシー
干しバナナやスミレを感じさせる香りはラズベリーなどの野生フルーツがベースになっている
こなれたタンニンがきれいな酸味に融和してスムースな味わいなのよ