さんざん食べた広島の牡蠣だが、まだ少し残っているのよ…ってコトは、例のヤツがいよいよジッコーできるんだな。
神戸組はどうしたのか未だ報告はないが札幌のKは生食のアトには“牡蠣入りのキムチチゲ”にしたらしい。フィニッシュはサルバーニョタラリーノ&ブラックペッパーというジツにイタリアンな贅沢を楽しんだようだ。
ボクはグラタンにするかクリームソース煮でその旨みを引き出すかと迷いに迷ったのだが、結局後者をパスタに組み合わせるコトにした。
本来ならばこんなに濃厚な味の牡蠣をクリームで煮てしまうなどという調理方法はその長所を台無しにしてしまうような気もしないでもなかったが、意外に芯のしっかりした風味が拡がりクリームに溶け込んだ香りが素晴らしい一品になった。
パンチェッタとガーリックをオリーブオイルで軽くソテーして牡蠣にその香りをプラスしてやる。ソテーした時に出てくる脂をエリンギがいい具合に吸収してくれて、仕上がりに油っぽさが消えたコトは収穫だったように思う。
茹で上げたフィットチーネには熱々のうちに出来あがったこのソースをかけて急いで食べてしまおうではないか。パセリのコンカッセをトッピングするのを忘れてはいけないが、もうちょっと個性テキな風味をご希望の方ならバジルのコンカッセも溌剌としたアクセントが効いていいだろう。
まぁ!なんて美味いだろ…ホントはワインの一杯も…いや二杯、いやもっと…残念ながらランチタイムでは控えておくべきだろうなぁ。プリプリの食感や濃縮された旨味と香りを楽しめるこの料理はそうしょっちゅうと云うよりも、年に一度くらいのお楽しみにしておいた方がヨロコビも増幅されていいかもしれない。