季節はずれの『塩さんま』

スーパーの鮮魚コーナーには年が明けても生さんまがトロ箱に氷詰めされて売ってはいるので、秋ほどではないにしろ漁は続いているのだろう。

 先日も一尾¥90程度の価格で並んでいたのでグラリとキてはいたのだが、よく考えると冷凍の“塩さんま”を購入してストックしてあったではないか。ソッチが先だよな〜と大根だけ買って帰ったのね。
この冷凍食材は釧路で漁獲された新鮮な秋刀魚を頭落とし&ワタ抜き加工し、塩分濃度が一定になるような処理を施したモノで、以前に何度か購入している。
塩っ気がちょうどよく全体にムラなく浸透しているので美味しいし、ナゼかハラリと骨離れもよく非常に食べやすい。むろん脂のノリやジューシーな身肉、そして生ならではのワタの苦みや旨み香りといった部分は望むべくもないが「う〜んサンマが食べたいっ!」と思ったトキにパッと取り出して食膳に準備できるのが有難いではないか。
こんな季節外れではあるものの“秋刀魚の塩焼きで一杯飲る”のはフツーの干物にはないお楽しみでもある。
 たまたま神戸の友人Gが珍品セットを誂えて送ってくれた中に「柚子とうがらし」という香辛料が入っており、早速大根おろしにトッピングしてお試ししてみた。ちょうどタバスコのようなビンに入っており、若干のトロミがついているので扱いやすい。味や辛味は新潟の“かんずり”と似ておりホットな辛さを加えるというよりは「香りと旨みを唐辛子の辛さに乗せている香辛調味料」と思った方がいいだろう。
う〜んコレは使えるぜ♪ 湯豆腐や鍋モノばかりでなく様々な料理に活躍してくれそうな予感がある。出来ればまた送ってもらいたい…などとモロにオネダリしちゃおーかなぁ。




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