青柚子と秋刀魚のカンケー

秋刀魚漁が本格シーズンに入り価格もようやく落ち着いた。真っ先に塩焼にして食すべきところをナンヤカンヤと言い訳してはその刺し身のほうを初モノにしてしてしまったエロおやぢである。

本当は塩焼を先に食いたかったんだ。だけど青柚子がなかったんだよ…そうさ、青柚子のない塩焼秋刀魚なんて考えられないんだ。だから秋刀魚の価格が一尾¥128くらいまで下がった時点でフツーなら焼きあがった秋刀魚を目の前に美味い日本酒をチビリと飲るテメーを想像してニマニマしながらカゴに入れるのが例年なんだけどね、今年はシゴトがちょ〜忙しくて実家の庭の青柚子をいただきに行く時間もなかったってことでさ、肝心なそいつがない以上秋刀魚を買って帰ってもどうにもならないと思っていたのだ。
そんなワケで何度も秋刀魚購入を見送ったジブンが情けない…これじゃあ何時まで経っても秋刀魚が喰えないではないか。そりゃオマエは確かに疲れ果てているかもしれないけれど、だからここはイッパツ今後の秋刀魚ライフのために回り道をしてお家に帰ったらどうだい?そんなに慌てて帰ったってどうせいつもの洗濯・洗い物・夕食の支度って定例コースが待っているだけじゃん、五十歩百歩ってもんだろ。
てなワケで痛くて重いコシをあげて実家に行くと(そろそろ来る頃だと思ってた)みたいなカンジで母君がいくつかの青柚子を収穫してくれてあったのよね、あぁ有難や〜なのである。

ヘヘッ♪こいつがあれば No Aoyuzu, No Sanma-Life なんて泣き言におさらばだよ。早速スーパーに買い物に出かけると運のよいことに広告の品=一尾¥88 本日限り!って廉売だったのよ。いや〜ホントに幸運じゃないか、辛抱した甲斐があったってもんさ…やっぱ神様は見捨てたりなんかしないんだよな。
飾り包丁を入れザッと粗塩を当てて少々待つ。この数分が勝負の分かれ道、キリキリとキツい塩っ辛さが消えグッとお味に深みが出る。七輪などの炭火で焼くほうが美味いに決まっているが、あいにく今はガスレンジの魚焼きグリルしか調理器具がない。だから火勢はマックス強火でイッキに仕上げるのだよ。こいつを焼き上げるためにガスレンジ上部にあるレンジフードのフィルターだってちゃんと予め掃除したんだ、なんてったってケムリがスゴいからねえ秋刀魚を焼くと。
さてさて、やっとお楽しみタイムがやってきた。約一ヶ月近く遅くなっちまったかな、日本酒も準備したしお新香も用意したから冷めないうちにいただこうではないか。半割にした青柚子をギュッと絞りその果汁をたっぷりかける、そして落ちたタネを箸先で払い除けながら秋刀魚を持ち上げると焼き魚の香ばしさに青柚子のフレッシュな香りが寄り添い生ツバが溢れ出る。がぶりと腹ワタ部分から食らいつくとぎっしり詰まった海の滋味と脂の旨味がワタの苦味と渾然一体となって、旬に乗り遅れたエロおやぢにハッパをかけてよこすのだ。あ〜美味い!

チビリと日本酒でクチを洗い今度は醤油でちょっとだけ甘みを加えて食してみる。大根おろしやポン酢醤油で食すのもいいが、近年はこのシンプルなスタイルに落ち着いている。塩を振ってあるのに醤油も?ご心配なく、醤油はほんの少量にとどめ、どちらかというと旨味調味料として甘みを感ずるように仕向けるためのエッセンスと考えてよい。
そーゆー目的に於いてはフツーの醤油差しだと少しばかり都合がよろしくないのだな、手元が狂ってドボッとかかってしまったりすればそれまでの周到な準備と美食のシナリオが崩れ去ってしまうのだ。
事実何度かそんな経験もしていて何か解決策はないものかと思い悩んでいたある日、生活雑貨のお店で見つけたこの“ちょいかけスプレー”容器は失敗もなくジツに調子がいい。こいつをミカタにつければこれまでのミステイクは全て帳消しなのである。調理の途中でも上手く使えばムラなく薄味みたいなプロっぽい芸当も可能で(いいもん見つけたぜ!)と一人悦に入っている。そうそう、浅漬などのお漬物にプシュッとひと吹き、あら〜いい感じじゃん…なのよね。
さて秋刀魚も堪能したし、次は松茸か? だけど栗も未だだったよなあ…




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3:19PM, September 21. 2014. @Fujinomiya-City






元ルーさん
おはようございます!
そうですよ、登山料はもっと高く設定していいはずです。何のための保全か、誰のための安全確保かということを考えれば一目瞭然ですよね。また任意納付ってのも納得できません。入山料未納付での登山者には罰則を科すべき。
このスプレー醤油差し、お醤油以外も使ったら便利かな…なかなかに優れ物ですよ。ボクの場合は減塩目的じゃありませんけど(´▽`*)アハハ