通りがかりはレストラン『ミルポワ』


 とんだヘマをやらかしてしまった。車検で預けたメガーヌに先年度の“納税証明書”を添付し忘れていたのだ。
整備工場の担当者さんに聞けば「コチラで取得できますが、できればあった方がいいんですけどぉ」とのコトで昨日は再び静岡までGOを余儀なくされてしまったのだ。
…と書くとイカニモ面倒臭くてイヤイヤなカンジなのだが、ジツは代車で預かったVOLVO850GLEでドライブを楽しみたくてウズウズしていたのよ。
先ずはルノー静岡南の整備工場まで行って、まだ突入したコトのない「なみへい食堂」でもいってみるべか…とワクワクお出かけの昨日なのである。


 いつもと違うルートで静岡の市街地に向かったので目新しいお店もいくつかあったが、ちょっと南欧風の造りで「コイツはイケそーっ!」とメを惹いたレストランがあった。静岡市高松にある『ミルポワ』さんだ。
「う〜ん通りがかりだけど、イチかバチかで入ってみよーか…」でVOLVOを駐車場に入れたのね。
 外観と違和感のない店内は程よい照明とカジュアルな調度品で、若干ヤング向けに振られた感はあるものの許せる範囲にある。店員の応対も明るく丁寧かつ親切で合格点をあげられるものだ。


 メインを決めたアトに数種類あるセットを頼む仕組みになっていて
“ピッツァ・マルゲリータ”と“牡蠣とベーコンとホウレン草のトマトソース・パスタ”にサラダ・スープ・パン・のセット、オプションのドリンクを注文した。
ピッツァはナポリ風のモッチリタイプでカリリと焼き上げた生地にたっぷりのモッツァレラチーズとフレッシュトマト。かなりレベルの高い出来で富士宮のヴィノッキオもアオくなる美味しさだ。
しかし県内のイタリアンのお店は最近ドコもピッツァのレベルが向上していて、あまりハズレがないのは有難いコトなのである。


 このパスタには脱帽した。ぷっくりと肥えた牡蠣にベーコンとフレッシュほうれん草が合わせられ、ナチュラルなトマトソースがたっぷりと絡む様子は、皿がテーブルに運ばれてきた瞬間に「美味しいに違いないっ!」と直感させてくれるものがあった。
案の定少し辛めのトマトソースは舌触りも滑らかでエクセレント、ソコに牡蠣の滋味がじんわりミルキーに拡散してゆく…もう賛辞のコトバが浮かばないくらい完璧。
 牡蠣の旬はいよいよ最終段階に入ったが、この時期の牡蠣らしく冬の海の栄養をたっぷりと蓄え、しかも締まりのある筋肉質なボディーは秋の頃には味わえない旨みが濃縮されている。
ココまでパスタ料理を追いこんでいるのならば「またベツのパスタも楽しんでみようではないか」という気になるし、隣の席のカップルが食べていた“ハンバーグ”も気になって仕方のない存在だったのである。


 『ミルポワ』と云う店名から想像がつくようにスープやソースのベースとなる野菜のダシには相当なチカラを入れているようで、セットについていたパンプキンスープもヒトカタならぬ深みを感じる味で、さぞかしその他のソース類も美味しいのではなかろうか…という期待を込めるコトが出来る。
平均テキな予算は¥2000未満で充分な満足が得られると思うし、お誕生日サービスやネットでのクーポンを上手に利用すれば食後のスイーツも予算内で楽しめるレストランだ。
お天気の良い日なら伊豆半島も望むコトができる久能海岸のドライブを楽しんだアトにちょっと立ち寄ってみたい欧風料理店としてブックマークしておきたい。


ミルポワ
http://mirepoix1999.jp/

静岡市駿河区高松2663-1
TEL/FAX=054-238-0232