(60) 茨城県結城『いばらきほし納豆』


それでも昨日はようやくピークを越えたようで起きても寝てもいられないという状況からは脱出できたようだ…と思い込むようにしないとやっていられないのね。正確に言うと未だにかなり痛みがヒドく、少ないヤクの分散摂取によってゴマ化しているに過ぎない。
尿酸の排出を促す錠剤はとっくにキレており鎮痛剤に頼っているだけで、根本テキな治癒はなにもなされていないのが現実なのである。
中一女子剣道部員がお使いに走ってくれたサンドイッチをかじっては、またベッドに潜り込んで文庫本を読み漁るしかないのだ。

しかし日常生活の中で不自由に感じるコトは当然いくつも存在するが、特に困ってしまうのが排泄行為なのである。
小はまだしも大の際には便座にコシを下すのにもひと苦労し、ユルユルと悦楽のトキを過した後にまた難関が待っている。フィニッシュの清浄フキトリ作業…いくらウォシュレットを使用しても最後はソコをフキフキしなければならないのね。
コレを左一本の片足でやるのである。持ち上げている右足はその間も激痛が走り、悶絶ウンコ劇場のフィナーレは涙なしには語れない。

なぜ排泄行為は二種類しか選べないのか、もヒジョーに不公平なカンジがして怒りさえこみあげてくるのだな。小があって大があるのだから中と云うものもあって、中を選択した場合は同時に用足しが済むというシクミがあってもいいと思うのだ。
ビールだって大中小があるのだから、そのうちハイテク技術で便利な排泄システムが考案されるかもしれない。
あ〜汚れた話題で夕食の親子丼やドルチェもだいなしじゃん…




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以前に紹介した浜納豆大徳寺納豆)とは異なり、コレはフツーの納豆に塩を加え乾燥させたまさにホントーの“干し納豆”なのである。
乾燥しているからと言って納豆はテを緩めることなど一切なく、開封すればアノ香りがポンと飛び出してくる。カサカサとした表面からは想像もつかない旨みを中に含んでいて、クチに含んでしばらくすると水分を吸収してあのネバヌルさえ復元させる生命力には驚く。
お茶漬けにすると美味しい…というハナシは聞くが、ボクはまだ一度も試していない。噛むトキのコクっとした歯ごたえと、そのアトにゆっくり訪れる納豆の旨みがたまらなくイイのである。
乾燥品だからと言って侮ってはならない。真の納豆好きだけがヨロコビをかみしめられる食品なのである。



いばらき食品工業
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