(107) 山梨県笛吹市『食べるラー油納豆』

パンや野菜を購入した道の駅に“納豆の自動販売機”があった。ウワサには聞いていたが実際メにするのは初めてのことで、物珍しさにどんなシクミで動作するのか購入して確かめてみようとつい思ってしまった。

ごくフツーの納豆からキアイの入った高級品までいろいろある。ガラス越しに見えるのはサンプルやフォトではなくコンベアに乗った販売実物で、現金を投入して該当番号を入力するとコンベアが動作して取り出し口に落下するという機構になっていて、その動きを固唾を呑んで見守ってみたもののただ音もなく前面にセリ出して来てはゴトリと落ちるだけでベツに面白くもなんともなかった。
ただこんな自動販売機でわざわざ納豆を売らなくてもよさそーなものなのにと思うが、いくつかの商品は売り切れになっていて「酔狂なヤローもいるもんだな〜」…ってオマエも一緒だろ!なのである。

ボクがチョイスしたのは流行のアレをフィーチャーした『食べるラー油納豆』であって、コレはやはり人気があるのかラストワンだった。
2パックで¥120と気軽に購入できるが、よく考えると平素の食卓にのぼる納豆は3パックで¥90前後であるからして倍のお値段なのである。う〜むゼイタクな食べ物ではないか…コレは絶対に美味しくなければならない、そうでなければこんな商品についデキゴコロとは云えテを染めてしまったジブンが許せないではないか。
開封してみるとごくフツーの納豆にごくフツーのタレと食べラーのパックが添付されていた。食べラーの方は一般テキなビン詰になっているものとは違いフライドガーリックなどの具が細かく砕かれている様子だ。納豆との馴染みを考慮した結果だろう。
納豆には刻みネギと添付タレを加えよ〜くマゼマゼしてゴハンに乗せ、そこにその食べラーをトッピングしてやるという方法を採った。

ところが食べラーのパックをハサミで切り納豆ゴハンの上でギュウと絞ってみても半分程度しか出てこないのね。具がパックの内側に貼りついてしまって真空状態になり揉んでもスカしてもダメなのである。
そのうち切り口のラー油が指先に付いてしまったりして頗るキブンが宜しくない。ティッシュでフキフキしつつ仕方がないのでティースプーンを取り出して残った中身を掻き落として一件落着なのであったが、指先の油はキチンと石鹸で洗浄しないとキレイには落ちてくれないので写真を撮るに当っては手洗いをする必要があった。そう大切な商売道具のカメラがラー油でベトベトになるのはカンベンしてもらいたいのよね… って食べる前からこんなメンドーに巻き込まれてしまい、ますます激しく美味いモノでなければ気が済まない状態になってきた。
食してみるとごくフツーのヨロコビが待っていた。美味しいんです、でもフツーに美味しいんです。ええ、フツーに…当たり前に…そんなに感動とかしませんね…そう、ごくフツーに美味しいんですよ。
コレならいつもの廉売納豆に常用している食べラーをかけて食しても一緒…というかソッチの方が美味かったかも…とどうにも釈然としないまま食事を終えたエロおやぢなのであった。


納豆工房 せんだい屋
http://www.sendainatto.jp/



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雑木林の記憶



May 03. 2011.