満腹御礼@2009静岡おでんフェスタ


今年で三回目となる「静岡おでんフェスタ」、第一回はテレビで紹介されたトキはもう終わっていたし二回目の去年はおシゴト多忙で行くヨユーなどなく、やっとそのイベントを楽しむチャンスに恵まれた昨日である。
午前10時の開場時刻に合わせて到着、気温は10℃とやや肌寒いもののアセっかきのボクがおでんを食すには丁度良い日和だ。

開場直後なのでまだ人影も少なく、また参加店舗でもおでん鍋に食材の仕込みを始めたばかりで準備が整っていないところもあるので、むしろゆっくりとひと通り眺めるコトができた。
県内ばかりでなく全国の有名ドコロからの出店を含めると50近い屋台が軒を連ねているので全ての試食はとうていムリだ。
後日改めて食べられそうな所はパスして“アジアおでん”にネライを定めるコトにした。

鍋を覗き込むと意外にアッサリしていそーな「上海風おでん」を先ずは試してみた。目玉は何と言っても“揚げ茹で卵”だろう。ダシは魚介系醤油味だが若干ラーメンスープっぽいフンイキは予想通りである。
厚揚げと椎茸・白身魚すり身・イカボール・大根が一皿に盛り込まれている。ホントはコレに小海老そのものが一尾つくハズなのだが、アサイチに間に合わなかったようでイカボール2本となってしまったのは残念なのね。
やっぱり揚げた茹で卵がナカナカに印象テキで、添えられた「海老味噌」のような調味香辛料をつけると一層美味しく感じた。

ホントはこのあとイッキにアジアおでん連発のつもりだったのだがスタンバイ中のため移動、姫路や焼津もちょっとは気になったが今が旬と云えば「松江おでん・だんだん」なのである。
某国営放送の朝連ドラにあやかって…の感なきにしもあらずだが、名物のシジミがフィーチャーされたおでんというものも試してみる価値はありそうだし自ら“日本一のおでん都市”と名乗っているところも「お〜し、受けて立とうじゃねーか」なのである。

コレを“おでん”と呼んでよいものなのだろうかとは思ったが作っている本人が「おでんだー!」と言い張るのだからいいのである。オドロキの食材はまず蕎麦なのね。う〜ん“出雲そば”か…奇襲攻撃を受けてタジロいでいるボクにズワイガニのほぐし身が追い打ちをかけてくる。
もちろんシジミのシミジミとした味が素晴らしい。しかしもう一つの驚きは極太チクワに添えられた“ふきみそ”なのである。
春らしい苦みがサトイモの甘みに翻弄されそうなおでんにピシッとした締まりを与えて「松江もヤルではないか…」と感心したのだ。しかし松江の人々はいつもこんなゼイタクなおでんを食べているのだろうか、一度現地の方に伺ってみたいものだと思った。

様々なおでんのお店が出店してはいるが若者が体育会系ノリで居酒屋の勢いをそのまま持ち込んでいたり、お祭りテキなフンイキのハデハデなデモンストレーションを行っているところもけっこー見受けられる。
オジサンはどんなに美味しくてもそうしたお店は入り口で足が止まってしまうのであり、伝統テキかつ実質重視の落ち着いたところはないものかと探していると「おぉっ、あるではないか!」なのが“静岡県飲食業生活衛生同業組合・静岡支部”なる看板が掲げられた屋台なのだな。
ソレにしても長い名前だし文字ヅラを読んだだけでは一体ナニが目的の団体なのかよくワカラナイのであるが、まぁイイだろう。

トラディショナルな「静岡おでん」である。牛スジ、大根、コンブ、玉子、練り物…そしてコレなくしては語れない本命の“黒はんぺん”。コンニャクはココではオプション扱いだったが重要な構成員でもある。
静岡おでんの定義に“串に刺してあること”が掲げられてはいるが、そうでない駄菓子屋系おでんもあるのであまり微細に追及する必要はないだろう。フィニッシュにサバイワシの削り粉と青海苔がミックスされたものをかけ練カラシを添えて出すというのが定番だが、地域によってはダシの効いた甘味噌をダラリとかけてよこすところもある。
このお店のおでんは美味かった。見張り役のおじさんと忙しく働くおねーさんが印象的で、静かにそして楚々と“静岡おでん”の本当の良さをアピールしてくれる優良屋台なのであった。

静岡おでんを食べ終えるコロには人混みも増してきた。メイン会場の「青葉シンボルロード」はサスガに日曜日である、見る見る間に行列ができ屋台の掛け声にも気合いが入り始めた。
地元民放局の取材スタッフが忙しく動き回り、テレビでおなじみの女性キャスターがおでんを前にニッコリしている姿をケータイ写メールするオバチャンなどが増殖し始め「サッサと喰ってサッサと帰ろー」というキモチが強くなってきてしまうのだ。

アジアおでんは三店舗が出店していて、次に突撃してみたのは「タイ香港風おでん」の屋台だ。ココは豚肉専用鍋と大根・玉子鍋の二つに分けて煮込んでおり、ちょっとエスニックな香りが漂って来てはビールの誘惑をまき散らしている。
ウ〜ム、こうなるコトは解っていたが仮に公共交通機関で来たとしても近年はランチビールは控えているし、ましてやオミアシの健康状態もイマイチなので黄金色の冷たい泡飲料は記憶から消去するのだ。

丁度焼肉のタレで煮込んだような料理で意外や大根との相性も悪くない。というより豚の角煮と一緒にこっくりと煮込んだ大根も大変結構な取り合わせなのであり、若い方だけでなくオジサンにも嬉しい料理になっている。
八角や生姜・ニンニクといった東南アジアのテイストがふわりと香り、コチラも“おでん”と呼んでいいものだろうかと考えてしまうのではあるが、やはり作っているご本人が“おでん”だと強く主張するのであるからして“おでん”に違いないのである。
柔らかくそして旨みがギュッと詰まった豚角煮と白身が思いっきり収縮して黄身を圧縮している煮玉子が、南の島で過ごした時のモンスーンの湿気を帯びた風を想い出させてくれる。やはり東南アジア料理に鶏卵は欠かせない存在なのだなぁ。

ここまで食べたおでんは4皿。そろそろオナカはいっぱいなのだがアジアおでんがもう一つ残っている。そう「韓国おでん・オッパ」なのである。
韓流ブームでコリアンフードに抵抗がなくなったからなのだろうか、ここのブースはひと際人ダカリも激しくお店の方々も忙しそうだ。朝には仕込みに忙しいオバチャンを尻目にノンビリと水撒きなどしていたおじさんも殺気だっている姿には思わず笑いがこみあげてきてしまったのね。

油揚げかと思っていたペラペラしたものは“イカ白身魚のスリ身”を薄く延ばして油で揚げたもので、火の通りもよく味がシミ易いのか大変美味しかった。
薄いのでスリ身部分より皮の歯ごたえがたまらなく、キュッと噛みしめるとジンワリ拡がる旨みが例のドリンクの夢を呼び覚ます。ダメよ、消去したハズなのに…。宇和島の“じゃこ天”を上品にしたようなお味で、炙って生姜醤油で食べるのもいいかも知れない。
あとの具はフツーに日本にもあるような練製品だが、菜箸かと思えるような太くて長い串とフニッシュにかけてよこす“ニラだれ”がいかにも韓国らしさを感じさせるおでんなのである。静岡市内には在日コリアンのお店も多いので、もしかしたらそうしたお店で再び出会えるかもしれないな…と思った。

喰い過ぎた。ハラ八分目を心がけていたのにヨクボーに流されこのテイタラクなのである。
そろそろ帰るかとエキパに向かって歩いてゆくのであるが、メイン会場の青葉シンボルロードだけでなく中心部の大きな通りのアチコチに屋台も出ているし簡易喫食スペースが設けられ家族連れなどが思い思いのおでんを楽しんでいた。
前日までの悪天候のウサを晴らすようにサワヤカに気温も上昇し、なによりなフェスタ日和となった昨日なのである。


イベント・アットエス
http://www.at-s.com/bin/even/EVEN0030.asp?event_no_i=K259993107


静岡市イベント推進課「2009静岡おでんフェスタ」
http://www.city.shizuoka.jp/deps/event/odennfesuta.html









天気も良いので久々に東名高速も使わずに富士宮に帰る
由比から富士宮に抜ける山道コースを選んでメガーヌの走りを楽しんでみた


この日一日中姿を見せてくれていた富士山
途中の峠からも望むことができ、しばし眺めては一息つける


もうじき桜の便りも…








2009.03.15. 14:14
@県道76号線富士川下平付近







がんたさん
オハヨーございます〜っ!
蔵王には魔物が棲んでいる…というハナシです(笑)
玉コンにビールですか〜、いいなぁサイコーですねぇ♪ 出来るだけ風邪を封じ込めてたくさん楽しんできて下さい(*^−')ノ
ボクもナゼか今年はあまりおでんをしませんでしたね、なんか久しぶりに食べた気分です。ムカシはよく場末のおでん屋で熱燗チビチビ飲りながらおでんを食べたものですが、最近トンとご無沙汰です。
そういえばこの青葉シンボルロードの奥の方に「青葉おでん横丁」というのがありまして、本当に昔から営業してるんですよ。小さな居酒屋のようなおでん屋がズラリと…懐かしいなぁ〜(´Å`)



ムー吉どん
コンにちわ〜っ、コシの具合はいかがですか〜?
居酒屋系の静岡おでんがワンコインで食べられるのはお得感アリアリですねー(^o^)v でも駄菓子屋のおでんは今でも一本¥40とか¥60ですからウ〜ムな価格でやんす(笑)
こーゆーイベントは4〜5人で行って手分けしていろいろ買ってきては公園のテーブルでビール飲みながらあ〜でもないコーでもない言いながら…ってのが正解かと思いますよ。
そういえば某国営放送大野市の「初午だんごまき」ってヘンな餅菓子バラまきみたいな行事を紹介してましたけど(≧∀≦)



かぶちゃん
おばんでした〜っ!
やっぱりねぇ、真空パックだとレトルトに近いモノになっちゃうもんね…
フッレッシュな素材を美味しいだし汁で煮込んで、一番おいしいタイミングで…難しいけど、現地で食べるしかないんだよなぁ〜(´Å`)
静岡県はずいぶん北海道でのPRにチカラを入れてるみたいだねー、開港したら観光客がドッと…
富士宮焼そば、静岡おでん浜松餃子B級グルメの酒肴にはこと欠かないけど、Aクラスの桜海老やシラス、ウナギも忘れないでね\(≧▽≦)丿



元ルーさん
おはようございます〜っ!
もしかしたら地元の人間より情報持ってるかもー(笑) 袋井と云えば法多山花火大会…遠州夏の一大イベントなんですけど、中止なんですか…知らなかったノ(´д`*) そりゃ〜従業員切っておいて花火にカネかけていたら恨まれますよね。
家庭でのおでんの季節はそろそろ終わりでしょうか、静岡市内では駄菓子屋などで一年中売ってますけどね…。プール帰りの子供たちが「おでん+かき氷」なんて組み合わせでオヤツにするみたいです。
北海道育ちのボクには知らない世界ですー



まこたくさん
おはようございます〜っ!
そうなんです、やっぱり同行者がいるといないではサンプル量が全く違いますよ〜(;´Д`)ノ 今回もキツかったっス(笑)
こーゆートキにヨソ者の悲哀を感じますね…地元に同級生や古くからの友人がいないってーのは痛いですよ。 ナニするにも単独で、ってのに慣れてしまってるものですからウッカリお誘いするのを忘れておりました。 次回からイベントものの場合はとりあへず声かけするように努めますねーっ(`∀´)☆
おぉ〜っ、この店有名ですねー♪
http://www.at-s.com/bin/guru/GURU0040.asp?yid=D623112588丸子ならスグ行けます! はさみうちで突撃しますかー(笑)