豚ロースの生姜焼

外回りの営業おシゴトをしていたコロは昼ゴハンと云えば当然外食ばかりで、今考えるとけっこーゼイタクな食事もしょっちゅうしていたものだ。
しかしそんな懐かしのバブル時代であってもサラリーマンのランチには欠かせない定食があった。


気取ったレストランにはない献立、ソレは“豚肉の生姜焼き”である。ニクの部位はロースであったりバラだったりとお店や料理人の嗜好によって違うが、ボクは肩ロースが一番バランスがいいような気がしてスキだった。
下町の食堂などでは付け合わせがたいてい一緒で「豚肉の生姜焼とはこーゆーもんなんだよ」というカンジだ。千切りキャベツ、ポテトサラダ或いはマカロニサラダにトマト&胡瓜といったトコロがキホン線で、コレにミカン水平二分の一カットがついたり極太ナポリタンスパだったりと彩り重視で決定されるような副菜だが、いったんこのパターンに慣れてしまうとドレか一つ欠けても寂しい気分になってしまうのはフシギなことなのだな。タマに自家製の白菜漬とか大根やキュウリのヌカ味噌漬などを小皿でつけてくれるお店もあったりして、そんな時は大層トクをしたような気分になったものだ。
もしかしたら知らず知らずのうちに栄養バランスも補正されているのだろうか、おうちで生姜焼なんぞをやるトキであってもこのスタイルを踏襲して準備をすると満足のゆくひと皿が出来上がる。
ちょっと甘辛に調製したタレで仕上げる生姜焼はゴハンと大の仲良しで、思わずオカワリをしてしまいたくなる魅力に満ちている。そーゆーイミでは漬物は非常にヤバいアイテムでダブルお替りへの導入役になってしまうのね。
ハラいっぱいになり過ぎた午後はシゴトの効率が異常な悪さになってしまうが、誰もソレが生姜焼のせいだとは思わないのである。




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気がつけばこんなところにケロ君が…



AM, October 08. 2009. @MyGarden