恋しい季節になりました『奈べやきうどん』

朝晩はずいぶん冷えるようになった。アチコチから紅葉の便りも届くこの時期なら当然と云えばソレまでだが。


土鍋を見るのもイヤだった暑い日々はとうに過ぎ去り、こうしたものが恋しい季節になってしまったのね。
ネギやその他の野菜を買いに農民市場に行くと惣菜コーナーには天ぷら盛り合わせパックが¥200で売られていた。その日は違う献立のヨテーだったが「待てよ、うどんに入れて食すなら買い置きだってオッケーじゃん」と都合のよさそうな組み合わせのモノを選んだ。
かき揚げオンリーもあればナスや獅子唐もある。ボクはかき揚げ2枚にキノコと大葉の天ぷらが添えられたものをテに取り、アタマの中で“なべやきうどん”に必要な具をざっとピックアップしては家の冷蔵庫内を思い浮かべていた。ほとんど揃っているからアトはカマボコだけか… 
   ◆◇◆◇◆
小学生のコロ連れて行ってもらった蕎麦屋の品書きに『奈べやきうどん』はあった。店主はちょっと洒落たつもりで鍋のナの文字を“奈”にしたのだろうが、草書体というか旧かなづかいで書かれているのでその文字がコドモには読めないのだ。
ボクはてっきり“ふ”だと思い、その献立を“ふべやきうどん”という名称で認識してしまった。聞いたコトない料理だ、と思いつつ「コレはいったいナニ?」と両親に聞くことができず、長い間そのコトはココロの中に刻まれたままだったのである。
その文字が“奈”であることを知ったのはしばらくしてからだったが、以来ヒジョーに印象テキな料理名としてジブンが書く時はそうするコトにしている。
ホカには特に深い理由があるワケではない。




☆ ヤケドなんか怖くないもん!ってアナタ、ポチッと鍋焼きうどん…





日没前の富士山
う〜ん、今夜は流れ星を観測するヨテーなんだけど…



4:50PM, October 20. 2009. @Fujinomiya-City