(163) 静岡県川根『わさびカレー』

駿河の国の名物と云えば“お茶とミカンにワサビ”と所謂古典テキ農産物がパッと思い浮かぶのである。特にワサビは全国生産量の6割を占める産地でもあり、様々な加工品も登場してはいるのだな。


わさびマヨネーズにワサビふりかけ、わさびドレッシング、そしてせんべいやチーズに練り込んだモノからお馴染みのソフトクリームまでイロイロある。レトルトカレーにもそのうちいつかは登場するだろうとは思っていたが、やはりソレはあったのだ。
お茶もワサビも加熱すると風味が飛んでしまう、という弱点をどう克服するのかと思っていたら意外な方法でボクを楽しませてくれた。
以前に食した袋井市の『元気なあさばのお茶カレー』は緑茶パウダーをカレーに振りかけて食すと云うスタイルだったが、ワサビは
「まさかスーパーの刺身盛合せについている様な練わさびパックなんかじゃないだろうねぇ…」
と思っていたら、しっかりとヒネってあるモノが添付されていた。
ポリ容器の中には“わさびオリーブソース”というちょっとシャレたドレッシング状のものが入っていて、コイツをカレーにタラリ〜ノして食べてね♪とゆーワケなのか。
   ◆◇◆◇◆
「おぉ〜、ナカナカにサワヤカな辛さではないか…」
とモリモリ食していると、次第にクチの中にシビレのようなものを感じ始めた。もうほとんど苦味にも近いキョーレツな辛さが取り返しのつかない拡散となってしまい、思わず水をゴクリと飲まずにはいられなくなったのよ。


しかし唐辛子の辛さとは違ってワサビの場合は殺人テキなスルドさというものはなく、うっすらと辛さが引き始めるときの爽快感はカレーとの相性もよろしいもので大変に結構なお味なのである。
カレールウや具そのものにはさして特徴があるワケではないが、このソースが絡み合うコトによって独自のキャラクターが生まれてくるようだ。逆にバターなど多量に使う欧風カレーよりガッコー給食のようなカレーもしくは印度流カリーの方がこのソースの特徴を活かし切るコトが出来るだろう。
よく出来たオリーブオイルソースなのでタコのカルパッチョなどにも応用できそうだが、残念なコトにオイルソース単品では販売していないようである。
さて、またまたジブンで作るしかないのかな…



静岡県山葵組合連合会キャラクター“サビちゃん


静岡のわさび静岡県公式ホームページ)
http://www.pref.shizuoka.jp/sangyou/sa-360/wasabi/wa01.html


キイチ食品
静岡県島田市川根町家山790-2
TEL=0547-53-3918






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Sora



6:20AM, October 22. 2009.
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