塩コンブで朝ゴハン

「塩昆布で茶漬けが喰いたい」と友人は言った。
そう、確かにコイツで茶漬けというのもサイコーなのだよ。


コレといったオカズがなんにもない日もある。というかナニかしらはあるのだが「昨日もソレ食べたしねぇ…」とイマイチ意欲が湧いてこない時などに梅干しや塩昆布が強力なお助けマンとなるワケだ。
朝食はたいてい塩鮭を焼いたものや納豆、生タマゴ、漬物など楚々とした食事となるものの、時折サンマやイワシを生姜煮にしたものが登場したりもする。旬のサンマは一尾¥68などと特売されるコトもあって、丸ごと塩焼きに食べ飽きてしまったときには甘辛く煮て朝食のオカズにするのもナカナカにいいものである。
煮魚の良いところはもうひとつあって、作り置きしておけば朝から魚を焼いたりせずとも冷蔵庫から取り出してはパッと食卓に並べるコトも出来るし、少し濃いめの味付けは食味ばかりではなく“日持ち”という点でも有利だ。


塩昆布は一袋購入ストックしておくと様々な応用が出来てマコトに便利である。
キャベツや胡瓜・人参といった野菜と合わせて即席漬にしたりゴハンに炊き込んだりと毎日ではないが思い出したトキに活躍してくれる。コンブの持つ旨味成分とそれがシミ込んだ塩がホカに何もなくても十二分な美味しさをもたらす。
コイツを箸の先でつまんでチミチミとクチに含んでは酒など飲ろうものなら
「もうホカの肴は要らないねぇ」
となってしまうのである。
しかし炊きたて熱々のゴハンに乗せて一緒に口の中でモグモグする時に、あのカサッとしたようなコンブ本体とザラついた塩の食感が次第に溶けて柔らかになり終いには滑らかでネバリのあるものに変化してゆく様は、なんとも言えない塩コンブ独特の世界なのである。




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午後の富士山
ほんの数分間だけこんな傘雲に



2:42PM, October 29. 2009. @Fujinomiya-City
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