御前崎までドライブ、そして海鮮料理を


焼津・藤枝や大井川辺りまでは部活でしょっちゅう行ったりするのに、ソコからそれほど遠くもない御前崎までアシを延すコトは滅多にない。
久しぶりに訪ねてきてくれた友人にナニか珍しいものでもご馳走しようかとコレ幸いに御前崎に向かったその日は、好天に恵まれれはしたが同時に冷たい強風の洗礼も受けなければならなかった。
   ◆◇◆◇◆
昼食には少し早い時刻だったので時間調整のために御前崎灯台まで行ってみた。

駿河湾遠州灘の境界線である御前崎沖は遮るモノもないので吹きっ晒しの風が容赦なく吹き付けてくる。
この写真撮影をしている時もグラグラとカラダが風にゆさぶられてどうにも安定しないのだ。サスガ静岡県内の台風ライブ情報などは必ずココからの中継がされる絶好のポイントらしいではないか。
キラキラと冬の海にリフレクションする冬の陽射しが眩しく、感傷テキ風景が広がる寂しげな海であった。
さて、ソトは寒いしハラも減ったしお昼ゴハンにしようよ…と予てから再訪したいと思っていた御前崎の“磯亭”さんに向かった。


ココに来たのは数年前だ。昼どきに通りかかって見つけては暖簾をくぐってみたお店なのではあるが、その内容の素晴らしさはもちろんボリュームと安さに愕然とするほど良心テキ内容の食事には大いに満足した記憶があった。
フツーならなかなか思い出せないものであるのにふと「そう言えば…」と酒に溺れるエロおやぢの脳細胞を覚醒してくれたのは八王子の肉人殿がチバの潮風王国でキンメ煮付や大盛海鮮丼を食したというブログがつい先日アップされていたからなのである。そうか肉人殿もタマにはサカナを食らうのではあるな…
数千円もするゴーカな定食セットもあるが、そのスゴさを知っているボクは
「コレで充分だぜ!」
と¥1575の“お刺身定食”をお願いした。友人は尺金目の“煮魚定食”だがソチラも¥1575という信じられない価格なのである。


アヴァンギャルドな装飾がなされた舟盛器に見えるがウルシがハゲハゲになっているだけのナチュラルアートはご愛敬で、それも料理の内容がチョボかったならケチのひとつもつけたくなるが「もーそんなコトはどーでもいーもんね♪」となるくらいスゴい刺身の盛り合わせなのよ。
メダイ・とろガツヲ・ブリ・本マグロ中とろ・サザエ・車エビ・サーモン・甘エビ・タコわさび・イカの塩辛・イクラ
コレに丼ゴハンとみそ汁・漬物が付いている。シツコいようだがコレで¥1575とはウソみたいなホントのハナシなのだ。
“ぷちイクラ丼”などといった悪戯をしながら新鮮な海の幸を堪能する。ジツに美味いではないか!
どのお刺身も申し分のないクオリティーでコレ以上ナニを望むのか。同室にいる周囲の高齢者たちは皆高価なセットを注文していてカニや天ぷらなどこの舟盛のホカに数品の料理が卓に並んでおり、果たして食べ切れるのだろうか…など他人ゴトながら心配になってしまうのだな。



やはりキンメの煮付けはお店屋さんならではの味付け調理で、若干濃いめの甘辛加減がたまらなくゴハンによく合う。
ほっくりとしていて脂の乗った金目鯛の背肉を真っ先に楽しみ、そしてジックリとホネの間や頭に潜むふわふわトロトロを味わうのだ。目玉回りやホホ肉アゴ肉などは、もうゼッタイにヒトには渡したくないパーツである。
「あぁ酒があったらなぁ〜」
などと無粋な発言は慎むべきだろう。ゴハンとみそ汁でいただくこの悦楽はまた別の世界なのである。
行列必至の人気店、ごもっともなコトなのでありお出かけの際には早めのシカケあるいは予約を忘れないようにした方が良いだろう。


磯亭
http://www.nabura.com/isotei/


静岡県御前崎市御前崎1-25
TEL=0548-63-5099 FAX=0548-63-5525
ACT=11:30-14:00, 17:30-20:00 
火曜定休(月一回水曜不定休)


地図




陽が傾き始める時刻、御前崎の海岸からも富士山がよく見えました
ソレにしても寒かったなぁ…




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