『 鶏の照焼弁当 』常陸大子風

中三女子剣道部員もいよいよ年貢の納め時らしい。仕上げのチュータイレンとやらで終日ガッコーの体育館にて試合があるのだと言う。 と云うコトは弁当を作らなければならないのだな、あぁメンドーメンドーと思いつつメをつり上げて献立を考えるのである。

おっ、そうだ! こういう時のためにスーパーの火曜特売で購入し真空パック処理をして冷凍しておいた鶏肉があるではないか… このところは豚肉のネギ塩焼とかウイング唐揚など一杯の肴みたいなオカズばかりだったので、久しぶりに弁当らしいメニューにしてやろう。
鶏肉の照焼をゴハンの上にバ〜ンと乗せてやるのはフツーだが、今回はちょっとだけ旅情をプラスして茨城県常陸大子駅で売られている弁当を模したスタイルにしてやるのだ。う〜ん、チュータイレンに旅情なんぞは必要ないか…
以前に紀行番組で知った駅弁にはゴハンの上に錦糸玉子もしくはそぼろ玉子が敷き詰められ、その上に照り焼きにした軍鶏とゴボウの甘辛煮がばっくり載せられていてジツに美味そうなひと品なのであった。いつかはこんな弁当を肴にチビリチビリと酒なんぞを飲りながら車窓の風景を楽しんでみたいものだと思っていたが、まさかこんな殺伐としたシチュエイションで自家製するとは思わなかったのね、まぁいいか。
ゴボウは残念ながら在庫がなかったのでパス、どうせ中三女子剣道部員はキライなので食べないだろうしコレでいいのである。ビニール製の緑色をしたバランもないので胡瓜を使う。コレはコッチの方が上等なのだな。
ハランは葉蘭と書いて寿司屋などでオナジミの飾り植物だ。濃い緑色をしているので赤いマグロなどのネタも映えるしツヤツヤした表面に清潔感があっていいものだが、笹と違って殺菌作用などの効果は聞かない。コレを人工テキにプラスチック化したものがバランなのであり「ハ」の字に濁点がつくか否かで判別するのである。おや、弁当とカンケーない話になってしまった。
しかし常陸大子弁当屋さんも考えたものだ、錦糸タマゴと焼いた鶏肉で親子丼ライクなお味を演出して満足な旅の友に仕立てている。いいアイデアを頂いたしコレはけっこー使えそうな献立なのだが、ゴボウは間違いなくあった方がよいだろう。キンピラ風な味付けがこのお弁当に合いそうだな…




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Sora



11:33AM, July 18. 2010.