ようやく『きつねとじうどん』

熱いラーメンは度々食していたクセにうどんや蕎麦の温かいモノはどうもテを出しにくい残暑だった。ようやくそんな暑さから少しづつ解放され、なんだかミョ〜にソレが欲しくなってしまった先日である。


天ぷらや鴨南蛮というのもググッと魅力ある一杯だ。ただしソレナリの準備も必要でちょっと構えて支度をしなければならないのは昼めし向きではない。お手軽かつ常備テキ食材で行くならば油揚げが筆頭なのであって
「お〜し、コレならパパッと作っちゃうもんね」
みたいな安易さがありつつも食してみればかなり美味いという落差がヒジョーに嬉しい。
甘く煮た油揚げをのせたうどんがスタンダードでコレは絶対に外せないが、煮ていない油揚げをやや小ぶりに刻んでトッピングした“きざみきつね”というヤツは大阪の下町で覚えたひと品で、煮る必要のない分だけカンタンなものなのにまた別の美味さがあってボクは大好きなのである。
もうひとつ忘れられないキツネ系うどんに『きつねとじ』というものがある。もう二十数年前のハナシだが静岡の老舗で初めて食した時は本当に驚いた。関西風の淡口だしツユに油揚げと九条ネギを玉子とじしてうどんにフタをしてやるだけのシンプルなものだが、コレがまたハマる美味さなのであって、ちょうど天丼の具をうどんに乗せて食しているかのようなまろやかな旨味と香りがあって、涼しい時期あるいは寒くなると必ず一度は食してみたくなる一杯なのである。
一度は…といっても実際は年に何度も作って食す定番うどんでもあって、美味いだけでなくコストもかなり◎というところがリピートの大きな要因でもあるのだな。




☆ またネギが値上がりしてしまって… ホントはもっと沢山入れたかったのよね〜(笑)
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Sora



6:07PM, September 13. 2010.   Original Photo