■ 廃業してしまった老舗へのオマージュ
幅広麺のフェットチーネを食した翌日に、同じく幅広麺の「きしめん」を食すなんて酔狂じゃねえか…と思いますけれど、まあナリユキでこうなってしまったものですから仕方ありませんね。
その「きしめん」は甥が帰省の折に持参してくれた芝安さんの麺セットに入っていた乾麺でしばらく食品庫に寝かせてあったのですが、小寒い雨の休日ということでソレを喰っちまおうじゃないか～となったからなのです。
午前中に哀愁のイナカ町にある農産物直売所に行き新鮮な分葱を一把購入し、冷蔵庫にストックしてあった油揚げとタマゴでこの料理は完成します。だしツユは市販の濃縮タイプでオッケー（この日の場合はセットの麺に添付されていた濃縮ツユ）、本当にお手軽カンタンに出来る『きつねとじ』なのですな。
もう拍子抜けするくらいタタッと出来ちゃうのにめっちゃ美味い！信じられないこの美味しさはいったい何なの？てなくらいフェイバリットなお料理です。
この駄文日記にはもう何度もそのことを記述いたしましたが、静岡市の中心部にあった老舗のそば・うどん店が廃業してしまったことはとにかく残念至極なのでありまして、そこで覚えたこの『きつねとじ』のお味はこうしてボクの心に深く深く刻まれているのであります。
再現した…なんてエラソと言いますか心苦しい気もしますが、なんとな～くソレっぽいお味にはなっているかと自負しております、はい。静岡の食文化を長きに亘り支えてくれていた老舗へのオマージュ、リスペクトと言って差し支えないかと。
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