ギリギリ間に合ったよ… 駿河湾奥産『生しらす』

昨年から獲れたての生しらすが食べたくて何度も港にアシを運んでいたが、日頃の行いのよくないせいかどうしてもテに入れるコトが出来なかった。
スーパーや魚屋に行けばソコソコ新鮮なモノはあるが、やはり「今朝揚がったばかりだよ〜」というプリプリしたものをクチにしたいではないか。

他の魚類と同様にイワシの稚魚であるシラスは無制限に漁獲してしまうと資源の枯渇につながってしまうので、駿河湾内の各漁協では申し合わせの自主規制を行っていて、例年冬季は1月15日から3月20日まで出漁しないオキテがあるのだ。
昨年は全くダメだった田子の浦港も少しづつ回復しているようだが年末年始の休漁期間を過ぎるとナギが悪くて(波や潮の流れがよくないこと)生しらすは入荷していなかった。う〜ん、コレはマズいぞ… ヘタをするとこのまま終わってしまうではないか、と少々アセっていた。
ジツは先日袋井の法多山に参拝する、つまり厄除だんごを喰いに行くと決めた時に(しめしめ♪)と思ったのだ。行きは¥1000で東名高速を使い、帰路はそのまま国道150号線に出て東進すれば静岡市の用宗漁港まで効率よく回るコトが出来る。そして運が良ければソコで獲れたて生シラスをゲット!という都合のいい想像をしてはニヤニヤするエロおやぢなのであった。
果してその用宗漁港のワキにあるいつものお店には「生しらす入荷しています」の幟旗が掲げられていたのであった。やった〜♪なのである。

お店の冷蔵ショウケースにはキラキラと輝く生しらすがパックに入れられボクを待っていた。うっかり計量するのを忘れたが12×20cmくらいの容器にドサッと入っていて¥500、いや〜ん安くて気が狂いそうだ。一般小売だと確実に千五百円を越える量である。
ユメにまで見た“生しらす丼”、しかし当日の夕食はやはりどっか〜んばっくりと生しらすオンリーで満喫したいではないか。巷ではよくおろし生姜を添えて食しているがボクはシラスの繊細な風味を殺してしまうような気がしてどうも気乗りしない。ソレよりもやはり刻みネギにワサビを溶いた醤油をチョビッと垂らして食すのが好みである。
ああ、もうコトバは要らない。とにかくサイコーなのである。 酒ですか?もーなんだっていいんだよ…こーゆートキにはさ。

そして翌朝もうひとつのお楽しみをジッコーするのだ。そう『生しらす丼』なのね、って朝からまさか丼メシをがっつりってワケには行かないのでフツーのご飯茶碗に盛り付けるのだな。
欲をかいてたっぷり残しておいたので実際に乗せてみると下品なくらいテンコ盛になってしまった。いや、コレは確信犯と云うべきかこんなヤツを一度やってみたかったのよね!ってなカンジでウキウキ朝の食卓なのであった。
その日のうちに食すときのようなシャキッと感はないがそれでも鮮度落ちによる苦味など皆無、品の良い甘みと海の滋味がジンワリそして圧倒テキなマッスを以ってクチに拡がる。
一晩寝かせて熟成させ旨味の増した白身魚、目を瞑って食せば鯛の刺身にも似たお味にさえ思えてくるこの愉悦は、駿河國に住む者の特権かも知れない。次は桜の花が咲くころか…楽しみだなあ。




清水漁業協同組合(用宗支所直売所)
http://www.mochimune-fisharina.jp/cyokubai_m.html


由比港漁業協同組合
http://www.jf-net.ne.jp/soyuikougyokyo/


田子の浦漁業協同組合
http://tagonoura-gyokyo.jp/




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今朝の富士山
冷えますねえ、東の山麓も白くなっています



7:28AM, January 14. 2011. @Fujinomiya-City


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杉田・新梨上の道祖神



http://d.hatena.ne.jp/artfoods+stoneworks/20110114